【北島康介】未来を生き抜くフューチャースキルは、「水泳」で身につけられる
コメント
注目のコメント
元日本代表の北島康介さんと、Kids Smile Holdings代表の中西さんに、お話をお伺いしました。経済や社会が複雑化、リニア的に右肩上がりしていく状況が難しくなったなかで、これから生まれる子どもたちにはどんな教育が必要なのか。その答えの一つが「非認知能力」を鍛えることといわれています。
では、どんな方法があるのかと考えたときに、有用性があるのがなんと「水泳」とのこと。かくいう自分も元水泳部だったのですが、北島さんと中西さんから、水泳への向き合い方や泳ぐ行為について改めて考えると、思わず納得してしまいました。自分ももうすぐ子どもが生まれるので、水泳を習わせてみようかな……。非認知能力にフォーカスする場合、泳ぎのレベルに応じた帽子の色の変化やタイム計測をなくすと良さそうですね。
スポーツ全般非認知能力の向上に役立ちますが、競技性に偏らず純然たる身体運動の楽しさをしってもらうことが重要だと思います。かなり大昔20歳そこそこの学生だった頃、4年ほど成人と児童向けの水泳指導をしていました。
ある時自分の担当する成人向け30分個人レッスン枠に89歳のおばあちゃんがやってきて、「死ぬ前に一度いいからバタフライを覚えてみたい」とおっしゃった。背中は曲がり、肩は硬く通常の可動域は確保できない。「この年齢で…マジか」と内心驚きつつ、地道にクロールで泳力をつけながらバタフライの導入を進めていった。
そして数ヶ月後…
ゆっくりとはいえ25Mを相応の形のバタフライで折り返す彼女の姿がそこあった。
初めて25Mを泳ぎきった時の、あのおばあちゃんの笑顔と満足感。「夢が叶えられたわ、ありがとう。」の一言。そして「次は何の目標を立てよう。」と少女のようなウキウキな笑顔。あの姿は多分一生忘れることはないだろう。
うまくいかない結果には必ず原因があり、それを取り除けば年齢に関係なけ相応の結果を得ることができる。水泳はその本質を知るための効率の良い学習ツールの1つだと思います。
私も水の現場から離れて久しいですが、当時身につけたセルフコーチング的な思考回路や経験は、今でも大きな自分自身の肥やしになっていると実感していますね。
水泳、教える側にも、教わる側にも、おすすめです!