ロシア、東部制圧へ本格攻勢 ウクライナ情勢、新局面
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ロシア軍の砲撃がかなり増大しているので、攻勢の準備と見られています。
基本期にはハルキウ州の都市イジウムから南下するロシア軍と、ドネツク州の州都ドネツクから北上するロシア軍がドネツク州の北部を囲い込む作戦と見られます。
この前線地域にいるウクライナ軍6万人を包囲し、殲滅すれば、この作戦はロシア側の完勝ということになります。
この前線のウクライナ軍は補給が不足気味で、弾薬も不十分です。ロシア軍としては、ウクライナ軍の補給が充足される前に作戦を開始したいでしょう。
この作戦がロシア軍の完勝に終われば、ウクライナ軍の兵力は大きく失われ、ロシア軍がさらに西方へ進むのに有利になります。まるでフィクションを見ているような感覚です。
「ドンバスの戦い」は、プーチン氏にとってはここでウクライナ軍を完膚なきまでに叩きのめして勝利を宣言するための戦略的局地戦で、彼はそのために周到な準備をしているのかもしれませんが、それは歴史に残る壮絶で凄惨な戦いになるはずで、ロシアが国際社会から完全に叩き出される、彼らにとっての「終わりの始まり」の戦いもなる、という気がします。キエフ近郊で盗まれたAirPodsをFind my機能で追跡したところ一旦ベラルーシ領に入った上でウクライナ東部に接したロシア国境の都市に移動したという、ロシア軍の再配置が図らずも確認出来たという報道が有ります。
Stolen AirPods give away Russian retreat positions
https://www.thetimes.co.uk/article/stolen-airpods-give-away-russian-retreat-positions-c60j88nvv
今回のウクライナ侵攻ではスマホなど様々なものが収奪されていると報じられています。収奪自体はどの時代でも戦争の常とはいえ、それらがこのような形で軍の動きとして追跡されてしまうのは非常に現代的です。