「高級食パン」ブームは本当に終了したのか? “大量閉店”騒動が隠した本当の姿
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食パン専門店は255億円程の小さな市場です。タピオカ・唐揚げ・かき氷など短期的に大きな成長期に入る業態は定期的に現れますが、必ず成熟期→斜陽期へ。小さな市場を前提に立地選定は徹底してこだわらないとです。
週に3回は朝食にパンを焼いていますが、ホームベーカリーで作る焼き立てパンは高級食パンに引けを取りません。慣れてきたら自分の好きな具合で配合すれば、自分だけの特別な食パンが作れます。ハネだしの果物などで作ったジャムと合わせれば無敵です。
レトロドールで知られるヴィロンでパンを買うときに渡される紙にも「残念なことに...すごいスピードで劣化が始まります。こればかりは製パンの技術では克服することはできません(なので食べないなら今すぐ冷凍を!)」とあります。高級パンであっても買ったそばからどんどん劣化するのですから、自宅でいただく焼きたてのパンが美味しいと感じられるのも道理です。複雑な機能は必要ありませんので、1-2万円台のホームベーカリーで十分です。家中にひろがる焼き立てのパンの香りで目覚めると、気分も上がりますよ!10年ほど前に日清食品ホールディングスの安藤宏基社長から「美味しすぎるものは飽きる」というお話を伺ったことがあります。
高級食パンは確かに美味しいと思いますが、いつも食べるものはそこそこで安定した味であることが重要。
ロングセラーになっているものは、「美味しいが、美味しすぎない」というものが多いような気がします。