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【スライド】ググっても読めない仏大統領候補、ルペンの横顔

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    マリーヌ・ル・ペン氏の父親は、フランス右翼の大立者で、彼が1950年代から育ててきた組織が無ければ、娘の国民連合が今日の隆盛を実現することはなかったでしょう。
     父親のジャン・マリー・ル・ペンは、元軍人というか、本職は議員で、植民地で独立戦争が起きるたびに、軍に志願して従軍する人でした。ベトナム独立戦争とアルジェリア独立戦争を、弾圧する側としてフランス軍に従軍しています。
     父親にとっては、フランスの植民地帝国を守ることが生涯をかけた命題であり、他には反ユダヤ主義や反同性愛の活動でも知られました。
     父親は、そういう古い右翼でした。現在のフランスでは、植民地はとうに失われたものであり、移民の出身地にすぎません。
     娘のマリーヌ・ル・ペン氏は、父親と彼の同輩を追放して組織を刷新し、移民問題と低所得層白人の所得向上を掲げる党にリブランディングしました。反ユダヤ主義や反同性愛もやめて、むしろ幹部にユダヤ人や同性愛者を迎えるようにしました。
     今回の大統領選挙で、マリーヌ・ル・ペン氏の公約の目玉は、
    ・30歳以下は所得税廃止
    ・消費税を20%を5.5%に減税
    です。
     マクロン大統領は、典型的なENA出身のエリートで、分配よりも産業の成長を優先するタイプです。
     マリーヌ・ル・ペン候補は、低所得層に受けやすいバラマキ政策を大々的に打ち出し、特に若い世代の支持を得ています。


  • ニューヨーク在住ジャーナリスト ジャーナリスト

    メルケルがドイツからいなくなった今、フランスが西側自由主義の旗手のようになったため、目が離せない選挙。2017年にオペラ座前で取材したルペンの集会は、トランプの集会に酷似していてびっくりした。白人が圧倒的に多く、しかも年齢が若かった。SNSとも親和性が高い若い世代が大ファンであることは忘れてはならない。長い目で見て、彼女が大統領になる日が来るのではないか。


  • NewsPicks CXO

    フランス大統領の決戦は4月24日。初回投票の結果は現職のマクロンに、極右のルペンが肉薄する結果となりました。

    果たしてルペンとは何者なのか。NewsPicksは前回2017年の大統領選時に詳細なスライドストーリーで彼女の半生をお届けしています。今こそ読み直して知っておきたい内容です。


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