新着Pick
200Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
マクロン大統領の対抗馬になり得る主張やカリスマ性を持つ候補がルペン氏以外にはいなかったということだと理解しています。
ペクレス氏が沈んだことで、後日の総選挙でも共和党は厳しい結果になると予想されます。社会党も厳しく、二大政党制は実質、崩壊したように考えられます。
極右極左が票を集めたのは「反エリート」主義の台頭と見ることができるかも知れません。若くて弁の立つマクロン大統領はエリートの象徴的な存在ですが、それ故に煙たがる国民も多い(半数以上)ようです。
マリーヌ・ル・ペン氏の公約の目玉は、
・30歳以下は所得税廃止
・消費税を20%を5.5%に減税
です。
 コロナ禍でたまった不満に加え、フランスもすでにインフレに見舞われ、これからさらに物価が上がっていくということが、ほとんどのフランス人の懸念事項でしょう。パンもガソリンも急速に値上がりしそうです。
 その先にスタグフレーションや失業が来るのではないか、ということは、有権者もおそれているでしょう。
 マリーヌ・ル・ペン候補は、
・物価高に特に直撃される低所得層に配慮した物価抑制策
・失業率の高い若い世代の雇用と生活の支援
を公約の中心に据えて、支持を集めています。
 典型的エリートで特権層の一員らしく見えるマクロン大統領に対抗するうえで、有効な選挙戦を行っています。
右派も左派も候補が多過ぎて共倒れし、この二人が残ることは、やる前からわかっていた。投票率も低いだろう。2002年のルペン(父)の決選投票進出も、左派候補が乱立したからだった。
The Economist的には、統計的手法からマクロン氏の勝率を74%と算出。しかし、当選したからと言っても、国民の不満は大きいようです。
理由は、こんなことが挙げられています。
年金受給開始年齢を62歳から65歳に引き上げ、covid-19の管理体制などは、まともな政策と海外からは評価されつつも、国内では不満大と。失業率を下げ、EUを活性化させたまともな実績は、なかなか評価されないようです。

と、これはどこの国に対しても教訓になる動きなのかも。ちなみに、ルペン氏になったら、投資家界隈では、フランス株売りとの話も。

https://www.economist.com/europe/2022/04/10/emmanuel-macron-will-battle-marine-le-pen-for-the-french-presidency
https://www.economist.com/briefing/2022/04/09/france-looks-likely-to-re-elect-emmanuel-macron
ショルツがあの状況ゆえ、マクロンが折に触れてパワーバランスをフランスに戻したがっている様子が最近よく窺えます。マーケットからはそれがユーロ圏共同財務省や共同債に如何にして繋がりそうか、をウォッチすることになりそうです。安保面からは欧州防衛軍でしょうか。
極右のルペン氏は相変わらず人気が高いのですね〜。

フランス国民の多くは、(タテマエはともかく)長年移民に悩まされています。
排外的なルペン氏の人気が安定している背景は、変わっていないのでしょうね。
少し前までマクロンさんが無難にそれなりに差を付けての勝利…と見られていましたが、折りからのインフレにウクライナ戦争が輪をかけて物価上昇が進行、庶民の懐を直撃。当初勢いに欠いたルペンさんに俄然元気が出てきました。

個人的にはソニーでインターンをして日本語もできるペクルスさんに女性初の大統領誕生を期待したんですが、他の候補に埋もれちゃいましたね。
パリをみると、所得が高い区はマクロン氏、移民が比較的多く所得低めの区はメランション氏、と、きれいに分かれていました(ルペン氏でなくメランション氏だったのは、ルペン氏の移民規制が警戒されたからかもしれません)。
ルペン氏は急進色を薄めて暮らしを守る訴えを前面に出し、既存政党のお株を奪った格好。ルモンド紙も「歴史的政党が一掃された」との分析を伝えていました。
今回はイギリスのジョンソン首相がウクライナに行きゼレンスキー大統領に会いましたが、本来ならマクロン氏はロシアとウクライナの仲介をしたかったと思います。
どちらが大統領になるかわかりませんが、ロシアとウクライナの停戦合意にフランスも強くかかわることを期待します。