【解説】なぜ企業は「キャッシュ」を重視すべきなのか?
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既存の大企業においても、新興企業においても、リスクを取って挑戦を続けるにはその活動の原資がどうしても必要になります。
米国で数百億円単位で調達をする起業家と何度か話をしたことがあり、なぜ普通に考えると使いきれないぐらいの巨額資金を調達するのか聞いたことがあります。
「無限だと思えるぐらいの資金があれば、臆せず果敢な挑戦を続けられるからだ」と答えていました。
もちろん、清貧の思想で無駄を省きながら、一歩づつ進むという考え方もありますが、市場が大きく花開く領域で活動をする場合は、この考え方に軍配が上がりそうです。概してキャッシュを溜め込んでいる日本企業の関しては、キャッシュが大事とか、キャッシュフロー重視と文字面だけで理解すると、勘違いしますから、ご注意ください。
特に、日本では低金利政策が長く続き、それなりの企業は比較的簡単に借入が出来ます。加えて、安定経営を良しとする日本の金融機関のスコアリングにより、バランスシートにキャッシュが沢山あると評価が高くなるので、結果的に老舗企業にはキャッシュが投資に回らず眠っています。
このような側面があるので、日本において欧米特にアメリカで言うところのキャッシュ重視経営の利点を強調すると、とんでもない茹でガエル企業を評価することになります。
現在アメリカでは金利上昇局面、かつ、ウクライナ危機により国際情勢は緊迫しています。
このような局面では、Cash is Kingとなります。
この記事、三菱重工でケーススタディしているので、このような日米の違いが、正直言ってよく分からないサンプルです。
三菱重工の失敗は、純粋に経営力、新規事業の成功予測の読み間違え、将来予測の甘さとか、そちらが問題だったのではないかと思います。
→三菱重工をキャッシュフロー重視経営の視点で評価しようと考えたことがなかったです。