FRB資産縮小、5月にもかなり速いペースで=ブレイナード理事
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FRBが注目している資産規模の対GDP比と保有資産の市場規模に対するシェアのいずれをベースに試算しても、記事にあるように、毎月1000億ドル程度の減少ペースとなることが推測できます。
その上で問題は、QTをどの程度の期間にわたって続けられるかという点です。景気後退の兆しが明確化したら止めざるを得ないという意味では、2025年のどこかで終了することが想定できます。その時点のバランスシートも、前回のQTの終了時程度になるはずです。
もう一つの問題は、月中の償還額が1000億ドルに達しない場合の対応です。来月に繰り越すのか、市場売却も併用するのかで長期金利への影響が異なる可能性があります。ハト派で知られるブレイナード氏ですが、かなりタカ派寄りの発言をしてきました。
「中立的」とはFRBメンバーが現在考えている中央値的なものだとして、それは議事録公開等で明らかになりますが、今年想定されていた利上げ幅1.75-2.00よりも大きい可能性を感じさせる表現です。
QTも積極的に行う姿勢も見せています。中間選挙に向けて物価をコントロールしたい政権の事情も汲んでいるように思います。
マーケットはドル円と長期債の金利が跳ね上がり、金利に敏感なグロース株が値を下げています。
VIXも上がってきていますから、市場関係者と投資家は注意が必要です。