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注目のコメント
べリングキャット(Bellingcat)の創設者、エリオット・ヒギンズ氏にインタビューをしました。彼は10年前、サラリーマンをしながら、YouTube動画をつかって、世界的な紛争や戦争地をウォッチするという『趣味』に入り浸っていました。
そこから始まった公開データ調査のムーブメントは、シリア内戦における化学兵器(サリン)をアサド政権が使ったことをいち早く見抜いたり、現在も続いているウクライナ問題で、ロシアが市民に対してクラスター爆弾を使っている証拠など、不都合な真実を暴き続けています。
彼らがどんな手法で、誤情報だらけのネットコンテンツから、世界的な真実を見つけ出しているのか、ぜひご一読いただけたらと思います。
*エリオット氏のベストセラー『べリングキャット─デジタルハンター、国家の嘘を暴く』もちょうど3月末、日本で発売されました。有名すぎてもはや「謎」の集団ではないと思いますが、著書の日本語版も出版されたのですね。数年前に彼の地元レスターにある事務所に行きました。デスクと椅子だけの殺風景な部屋でした。ラップトップさえあれば、立ち入ることが難しい紛争地の戦争犯罪も、強権国家のウソも暴くことができる。それが彼らのオシントの強みです。
ウクライナ戦争でもロシアの偽旗作戦などを次々と突き止めています。先月彼に取材しましたが、「ロシアがこの戦争に絡むナラティブ(物語)をコントロールすることは不可能だ」という言葉が印象に残っています↓
https://mainichi.jp/articles/20220308/k00/00m/030/096000c
この数年、ベリングキャットや民間のオシントの動きを追いかけて色々と取材をしてきました。NewsPicksさんにも寄稿しましたので、ご関心の向きは。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200124/pol/00m/010/013000c
https://newspicks.com/news/6768250/body/極めて科学的な手法で、大変素晴らしいですね。
フェイク情報が増えて「フェイクかもしれない」「どちらか一方の大本営発表だろう」と懐疑的にならざるを得ない時に、ひとつひとつ丁寧に検証することでニュースの信頼性を回復する運動は、極めて有意義です。
民主主義の本質は議論による合意であり、議論の前提になるのが情報であり、情報の最大の要件は信頼性です。なんでもかんでも自分に都合の悪い情報を「フェイクだ」として議論をうやむやにする動きがありますが、それに対して情報の真偽を選り分けることこそが、民主主義の崩壊を防ぐために必要な手段と言えるでしょう。
ところで、ロシア軍は暗号化せずに無線でやり取りしているのですね。開戦当初は「ハイブリッド戦争」という話もありましたが、意外と原始的でした……
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