投手の肘を壊す日本野球の構造的欠陥
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注目のコメント
野球肘の背景を考えていくと、日本野球の構造的問題に行き着きます。指導者、メディア、ファンが、もっと自覚的にならないと、犠牲になるのは選手です。すでにコメント欄で指摘してくださった方もいますが、根本の問題はジュニア期にある。球界全体がひとつになってこの問題に目を向けないと、解決には向かわない。
ひとつ断っておくと、「アメリカがよくて、日本が悪い」と言う気はありません。アメリカ球界にもヒントがあるはずなので、それを参考にしつつ、日本野球の問題を考えていきたい、と。かなり複雑の問題なので、忌憚のないご意見をいただければありがたいです。故障の要因となるのは、たくさんあると思います。ジュニア時代の投げすぎ、スピード至上主義の風潮、投球フォームなどなど。それこそ、数え上げたらきりがありません。ただ、1番の元凶は『甲子園』でしょう。ここが変わればすべてが変わるくらいの鍵を握っていると思います。私は、この12年、春夏の甲子園、すべての試合を取材観戦(もちろん、多少の抜けはありますが)していますが、根は深いです。『球数制限』をなぜ、しないといけないのか?故障を防ぐためだけではなく、もっと大きな問題が潜んでいるというのが、取材者として思うところであります。
子供時代の小さな歪みが、大人のパワーが身につくと大きな亀裂になるということか。「子どもの頃は出せる力が低いので、痛めても、少し黙っていればまたプレーできるようになる。実はそのとき、肘の筋や腱に異変が起きています」