【読書】ただ伝えるだけでなく、「伝わる」人の話し方
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伝える力と同じくらい、聞く力も大切だなとつくづく思います。「聞く」というより、一歩踏む込み、注意深く耳を傾け「聴く」ことが、とても重要。
特に、仕事で立場が上になる程、「聴く力」は、とても求められるもの。なぜなら、より幅広い360度にいる立場の人と接し、自分に言いやすい人が減っていく。つまり、本当に思っていることを言いづらい立場の人が増えていきます。特に部下の場合、言いづらいケースが多いですよね。
大概、話を聴いていると、心から言っている言葉なのか、とりあえず上司だから同意しておくかというのは、意外とボディランゲージでダダ漏れだったりするものです。その瞬間をいかに掴んで、相手が安全安心な場だと感じつつ、問うかが大事。例えば、一番わかりやすいサインの一つは、返事に微妙な間があった場合です。そういう時は、「今、間があったけど。。」と問うと、相手も苦笑になったりして、場が和み心の内を伝えてくれたりします。
「伝える力と聴く力」は、どちらも深いからこそ、幾つになっても学び甲斐がありますね。相手のためになることを話す。
これ心がけたいです。伝わるコミュニケーションの鉄則ってありますよね。たとえばAppleでは以下のポイントをシェアしていました。
・Connect Emotionally
・Build Credibility
・Search for Common Ground
・Develop Compelling Positions
これをぐるぐる回していくんです。とくにエモーションのところは大事で、スティーブ・ジョブズがいい例です。
相手が好奇心をふくらませ聴いてくれるコミュニケーションを身につけましょう。私は「相手の立場になって考えてみるとよい」というアドバイスを良くします。
例えば、自分がその話を聞いたり文章を読んだりするときに、どんなところがわかりにくかったりツッコミたくなったりすると思うか。慣れないとなかなか苦しい訓練ですが、これができるとぐっと伝わりやすくなります。
あと、書類や論文について、非常に細かい点を指摘します。例えばフォントが揃ってないとか、色使いが良くないとか、文章の呼応がちゃんとなってないとか、誤字脱字とか。そんなとき、よく言われます。「そんな細かいところはどうでもいいじゃないですか。大事なのは中身ですよ!」
私は言い返します。「そんな書類を何十も何百も点数をつけたり採否を決めたりする立場を考えてほしい。そんな決まりごと的なこともちゃんとできない書類をなぜ読まされないといけないのか。『そんなこともちゃんとできてない書類はどうせ中身もたいしたことないだろう』と思われるとは想像しないのか。」と。