【宮坂副知事】遅れた行政をDX化!東京都職員リスキルの全容
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着任当初は執務室にWi-Fiすらなかったという宮坂さん。東京都のデジタル化の話がよくわかって面白いです。
特に、以下の話はそうだなぁと思います。自分のアンラーン(学び直し)も難しいですが、他者に「アンラーンせよ」というのはもっと難しいですね。「おたくらはやり方が古いから変わらないといけない」と一方的に伝えても、逆に態度を頑なにされて変革が遠のくだけです。
私が人や組織に関わるときも、それだけはやってはいけない事と肝に銘じて臨んでいます。相手は相手で懸命に努力して生きてきたわけで、それを否定するのは失礼です。
自分自身のアンラーンが、他者のアンラーンを導く。
禅問答のようですが、人に学んでもらうというのはそういうことなのかなと。
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民間から都庁に来た当時のアンラーン体験を言うなら、デジタル領域にあまり口出しせず、ちゃんと話を聞いたり、見ようとしたことです。前職でデジタルをやっていたので、「デジタルしましょう」だとか、グッとこらえて、なるべく言わない。これは結構大事かなと。
なぜなら、言うと的外れだからです。現場も分かっていないのに、評論家的な話になります。できないのにはできない理由があるので、それはすごい自分に言い聞かせてやりました。
注目のコメント
「着任当初は自分の執務室にWi-Fiがなく、ポケットWi-Fiやモニターなどを自腹で買いに走った」と笑いながら振り返ってくれた宮坂東京都副知事。
しかし、納税記録や住民票など重要なデータ化はできていること。都職員のモチベーションや公共心の高さに触れ、十分、アンラーニング 、リスキリングは可能と決断。5年で5000人のランクアップ 計画を立て、デジタルアカデミーや講座を開設、職員全員がデジタルツールを「分かる」「使える」状態にしたいと意気込む様子は、やる気満々でした。
都庁に来て、ヤフーなど民間出身の宮坂副知事自身がアンラーニング したというお話も印象的でした。「デジタル、デジタル」言わない、と。
「なんで(デジタル化)が出来ないの?」と事情も知らずに言うのは違うだろうと、ぐっとこらえたというお話に、人はやはり異質な分野に越境することで共感力や想像力を得られるのだと痛感した次第です。これは良記事。メディアを通して都職員へ話し掛けているよう。
デジタル化や英語化に限らず、リスキルやアンラーン等の変化は分かりやすい飴や鞭ではなく、組織の意識や文化をゆっくり変えることでしか達成できないというのがよく分かる。苦労も多いと思うが、こういう全く異なる環境でのリーダーシップ経験というのは面白そう。FIREするよりこういうセカンドキャリアに進んだ方が、楽しくボケずに過ごせそう。アンラーニング&リスキリング企画の第2回は、都政デジタル化の象徴とも言える、宮坂学副知事へのインタビューです。
正直に言って、今後5年間で5000人をデジタル分野で「リスキル」するという都の指針を見た時は「本当に希望人数が集まるのか」と思いました。議会対応や災害対応などで忙しいほか異動も多く、民間のように倒産することもなく立場は安定し、基本的には年功序列でポストが決まる職場で、リスキリングのために時間を割くメリットがあるのか、と(役所が民間に比べて緩い、と言っているわけではありません。念のため)。
ところが、副知事は「『勉強』と『学習』の違い」と説明し、モチベートする方法はあると断言します。「民間でも、クビになるのを恐れてリスキルする人がいない」と聞くと、確かに合点がいく話でした。
「徴兵のつもりで都に来た」と笑いながらも、どのようにして都政、職員のDXを進めるのか。「宮坂がいるからデジタル化、は個人として最悪の仕事」と語る様子からは、永続的なサービス向上への決意が滲み出ます。
ぜひご覧いただければと思います。