10万円もする「iPhone13 mini」がなぜ1円? そのカラクリを解明する
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通信事業関連の政府の方針は「頻繁に乗り換えた方が得するのはダメ」と「顧客をつかんで離さないのはダメ」という矛盾したことを平気でおこなっていますね。
さらに大手キャリアと格安SIM業者を同じ土俵で議論しているのも意味不明です。
かつて大手キャリアでは頻繁に乗り換えた方が安かったり代理店独自で商品券がもらえてむしろ得しましたが、これは消費者が乗り換えの手間と割引を天秤にかけるだけの話です。
消費者の大多数が2年ごとに乗り換えるようになれば、割引の原資がなくなるのでキャリア側が乗り換え戦略から長期契約戦略に方向を変えることになるはずでした。
その後に格安SIMが出てきて大手キャリアと価格面で勝負できる業者が出てきたら、今度は大手キャリア側に値下げを要求しました。
大手キャリアはサポートが手厚く実店舗が多いため低リテラシー層でも利用できるメリットと割高であるデメリットを持ち、
格安SIMは反対に価格が安いメリットと困ったときに自分で調べるリテラシーが必要となるデメリットを持っていました。
そもそもターゲットとする顧客が違ったにもかかわらず大手キャリアに値下げを強制したことで、
人件費を減らして価格を安くする格安SIMの強みがなくなり今度は乗り換えを阻止する方向に進みました。
と細かいことを書きましたが要は「乗り換えの方が得するなんて許せない低リテラシー高齢者層の支持を集めたいから平等感は出したい」と「政府側にも利害関係者がいるから完全に平等な競争はさせられない」がせめぎあってどっちつかずでふらふらしてるのでしょうね。
注目のコメント
1円にするのは別に良いんですが、端末だけ買いに行ったら在庫切れと嘘ついたり回線契約無しでは売らないなんて事はしないで欲しいんですよね。
ルールとして販売を断ってはいけないという事になってるんですから。
突然不調になった端末の代替機が今すぐ欲しいからショップに行ってるのに。
モバイルSuicaで電車乗ってて突然ディスプレイが消えて何の操作もできなくなる端末とか数日の配送待ってられないんで...。『端末代金と回線契約の分離』という原則が浮世離れしていることの証左に思えますが‥
そもそもiPhoneは原価率が高く売ってもそこまで利益は出ないし、大幅に割り引けばもちろん短期的には赤字でしょう。
毎年新作が出て在庫が陳腐化するし、最近はSIMロック解除済みのiPhoneを直接Apple Storeから買ったり、ネットで再生品や中古品を買う人も多いので、キャリアの在庫が全く捌けない。そこで契約数が欲しい年度末に投げ売りということになってしまいます(私もiPhone12を1円で購入して使っています‥)。
キャリアとしては料金プランの値段も下がり、儲けが少なくなる上に端末も売れなくなっているので、回線を新規契約をしてくれる人に端末を安く売る他に方法が無いのでは。
回線契約をしない人に端末を安く売っても単に赤字が増大するだけですし、転売ヤーの標的になるだけなのでこの反応は当然だと思います。
端末代金と回線契約を分離するなら別にキャリアがスマホを売るメリットが無いので、今後各社は端末を売らなくなるのでは‥?と思います。
『長期の縛り』『高額な違約金』の撤廃は確かに通信事業者の正常な競争を促すように思えますが、回線契約と端末代金の分離の徹底は結局消費者にとって端末代金の上昇をもたらすだけな気がします。