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日向灘・南西諸島M8級地震の恐れ 今後30年長期評価 政府調査委

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  • まず日向灘地震、次に南西諸島近海で想定されている地震について解説します。
    今まで日向灘地震はM7.6程度のものが200年程の周期で、ひと回り小さいM7.1程度のものが25年ほどの周期で発生すると地震調査委員会はしてきましたが、1662年の地震が過去の地震の中でも一回り大きなものであることが近年指摘され、予測が改められた形となりました。(1662年の地震の具体的Mは不明だが、巨大地震の可能性あり。また17世紀以前の地震活動に関する情報の少なさもありM8級の発生確率は算出されていない。)

    次に南西諸島近海の地震についてですが、この領域で発生した確かなM8クラスの地震は1911年の喜界島での地震のみとなり、それ以前の地震については発生したのか否かが不明であること、また南西諸島近海の広い領域のどのエリアで地震が起こるのか、南海トラフにおける東海、東南海、南海、日向灘(日向灘は南海トラフ巨大地震の想定震源域でもある)のような形での区分ができなかったこともあり、発生確率は不明とされています。

    また南西諸島のうち特に先島諸島近海での地震と津波についてですが、この地域では1771年に巨大な津波に襲われていたこと、またそれより小さなものを含めて繰り返し津波に襲われていたことがわかりました。
    しかし津波の原因が未だはっきりとわかっていないことから、発生確率は不明となっているのが現状です。ただし、先島諸島が巨大な津波に繰り返し襲われているのは確かなことであります。
    このような巨大な津波を伴う地震以外にも先島諸島近海では、2001年のM7.0の地震を始め、繰り返し地震が起きています。

    また、与那国島の近海ですがこの地域ではM7クラスの地震が平均10年にも満たない短い周期で繰り返されているとされており、発生が切迫しているということになります。

    最後になりますが、一部では南海トラフ巨大地震と南西諸島近海での地震が連動するとの考えがありますが、これについては十分な知見がないこともあり、今回の想定では考えられていません。

    これまでも説明してきましたが、このエリアは研究、観測、記録の少なさもあってか地震の活動について不明な点、正確性にやや欠けるとされる点も多く今後想定が変わる可能性もあります。
    またここや新聞記事で触れたもの以外でも九州から南西諸島およびその近くで地震が想定されています。


注目のコメント

  • 国内航空会社 気象予報士

    政府の地震調査研究推進本部による長期評価は今後30年以内の発生確率という形で発表されています。地震予知もままならないのにそんな確率に意味はないとおっしゃる方もいますが、一般に広く使うことを想定していないので無理もありません。ですが地方自治体やその他組織の防災対策における費用対効果を計算したり、損害保険会社が保険料率を決めるのに参考にしたりと、この数字を仕事で真面目に見ている人がいるのも事実です。すでに海溝型地震については今から20年ほど前にいったん長期評価を終えていましたが、東日本大震災の発生もあり、こうした長期評価を順次見直しており、日向灘から南西諸島にかけては平成16年以来、18年ぶりのアップデートになりました。
    また今回初の取り組みとして日本海南西部の海域の活断層についても長期評価が実施されました。

    日向灘から南西諸島海溝にかけての長期評価のアップデート内容として大きなポイントとなるのが、記事タイトルにもある通りM8級の巨大地震についての言及です。発生確率については不明としつつも、潜在的な可能性として巨大地震が発生しうることに触れたのは、東日本大震災の反省が生かされていて良い点と思います。
    宮古島や石垣島には、あちこちに津波石と呼ばれる大きな岩が遠浅の海岸や陸上に点在している場所があります。いかに台風銀座な場所であるとはいえ、台風の荒波程度では運べないような岩であることから、過去の大津波によって運ばれた岩なのではないかとされています。ただし地震の規模や発生間隔などの詳しい観測事実が得られておらず、今後の研究を待たなければなりません。

    一方で今回はじめて海域の活断層についての長期評価がなされました。活断層による地震は局地的な大きな揺れをもたらすものですが、海域の場合はさらに津波が発生する可能性があるということで陸上の主要活断層帯と同様の長期評価が行われました。発生間隔が海溝型地震に比べて一桁長いので、確率としては見た目どうしても低めになりますが、海底地形の変化によっては陸地に大きな津波をもたらしかねない断層が見受けられ、そうした点を防災計画の念頭に置いておく必要があるかと思われます。
    こうした評価を見るたび、日本はプレートがおしくらまんじゅうをしているその真ん中に放り込まれていることがよく分かります。地震への備えはこの列島に住む限り必要なものと思います。


  • 東京洪誠病院 画像診断専門医

    地震の予想はできないことになっているはず。

    いつ起きてもおかしくないという原理で対策立てるべき。

    日本には、旧耐震基準の建物が大量に存在しているが、放置されたままだ。古い建物は、大地震の時に凶器になる。道路に乱立している電柱は交通の障害になるだろう。電柱が地上に大量にある先進国は日本だけらしい。


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