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ルーブルを手に入れようにもロシア以外にルーブルがそんなにあるわけじゃないですよね・・・ 手に入れようと思えばロシアの銀行にドルなりユーロなりを渡してルーブルを買うのでしょうが、欧米の制裁を受けているロシアは受け取ったユーロとドルが使えない。そうなると、ロシアの銀行がルーブルを売るはずがありません。つまり、欧米諸国が制裁を緩めてユーロなりドルなりとルーブルの交換を認めない限り、天然ガスの輸出国はルーブルが手に入らず、どうしても天然ガスが欲しい国はロシア国債の償還・利払い、あるいはロシアへの輸出代金をルーブルで受け取って、天然ガスの輸入代金に充てるほか無くなるように感じます。確信はないですが、たぶんそうした構図になるんじゃないのかな (・・?
仮にそうした形で天然ガスの取引を行うなら“非友好国”の中央銀行はロシア中銀に口座を開いてルーブルをやりとりするほか無く、国債の償還と利払いをルーブルで行うと宣言したプーチン大統領の思惑通り“ルーブル決済圏”が出来上がり、制裁が骨抜きになってしまいます。ロシアはドルとユーロを介在させることなく天然ガスの輸出代金で自由に“買い物”が出来るわけですから。
「制裁回避は容認しない。エネルギーがわれわれへの脅迫に使われる時代は終わった」と主張しても、脅す側が素直に肯くとは思えません。ロシアに天然ガスを依存しない体制を築き上げない限り、脅迫に使われる時代は終わらないように感じます。制裁との兼ね合いで落としどころをどうつけるのか。難儀なことですね (・・;ウーン
「エネルギーがわれわれへの脅迫に使われる時代は終わった」と欧州委員会の委員長。しかし現実問題としてロシアの脅迫に屈せざるを得ない。世界は協力してロシアに起因するエネルギー問題を解決する必要があります。