マリウポリ市民4500人連行か=ウクライナから強制移住―ロシア軍
コメント
注目のコメント
ロシアは、ロシア帝国、ソ連の頃から、諸民族の強制移住を繰り返してきました。
これは、他の「帝国」もしてきたことですが、「帝国」がその支配と安全保障を行き渡らせるためには、ある程度、民族というものを消滅させていこうとします。
教育や婚姻、強制移住などが、その手段として使われます。
中国もそうでしたが、ロシアが14世紀にモスクワあたりの沼地でモスクワ大公国を名乗ったころから、現在のバルト海から太平洋に至る領土を征服するまで、消滅していった民族はたくさんあります。
別に殺し尽くされたわけではありませんが、ロシア人などに吸収されていきました。そうやって、帝国は安泰を図ります。
ロシア軍は、消耗の激しい過酷な市街戦を、チェチェン人やアブハジア人などにやらせています。シリア人やリビア人も連れてきて戦わせるといっています。金で十分な報酬を払う余裕もなく、彼らは自国に帰りたくない、ということもあるので、恩賞として、占領地に土地や畑を与えてやらねばなりません。
元いた住民は、ロシア東方で開墾などに従事させる、というのが、ロシアが600年に渡って領土を拡大してきたエコシステムです。山崎豊子さんの小説「不毛地帯」に出てくる非人道的なシベリア抑留のシーンと重なります。ロシアには、あの頃からまったく変わっていない世界がまだ残っているのかも知れません。
2013年にロシア大統領府の招聘でモスクワに滞在した時、「もしスケジュールが許せば滞在を延長してシベリアの資源開発の視察に行きませんか?」とアテンドした役人に誘われた時に、シベリアという言葉に不気味さを感じて反射的に「それはちょっと」とご辞退した時のことを思い出しました。