【Q&Aで理解】米国での利上げ、ウクライナ侵攻と円安の関係
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注目のコメント
日本は、2021年8月から2022年2月まで、7か月連続で貿易赤字です。
貿易赤字で円安になるのは、自然なことです。
この間、貿易赤字の主な原因は、原油の市場価格が上がって、原油の輸入額が倍に、天然ガスも6割ほど増えたことなので、日本政府にはどうしようもないです。
輸出も、東アジアなどでは伸びましたが、原油価格上昇による赤字拡大の方が大きかったです。
今後、貿易収支は、原油を含め、輸入額が増える可能性が大きいので、円安も進む可能性の方が大きいでしょう。
貿易赤字、7ヵ月連続 2月6682億円 原油高で輸入3割増
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59120060W2A310C2MM0000/?unlock=1貿易赤字単体ではなく、貿易赤字を包括した経常赤字、その結果としての対外純資産の増減が重要です。なお、貿易赤字は7か月連続で赤字なので円安は当然、というコメントが見受けられますが、貿易黒字消滅は10年前に起きていたことなのでそれ自体を円安の理由として引っ張ってくるのはミスリーディングではないかと思います。詳細な議論は以下をご参照下さい:
円安の進行に「まったく違和感がない」3つの理由
「成熟した債権国」から「債権取り崩し国」へ
https://toyokeizai.net/articles/-/5385641ドルが120円の円安ドル高に近づくなかで、「これ以上の円安は良くない」という意見も出てきています。
特に、原油価格や食料価格の高騰と円安が重なると人々の生活へのダメージは大きくなりそうです。
ウクライナ危機や利上げは、円安ドル高にどのように影響しているのか。そして、「リスク回避の円買い」と呼ばれる現象が今回のウクライナ危機ではなぜ起きなかった。円相場の5つの重要ポイントに絞って解説します。