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年功序列、終身雇用が成り立つのも、労働者の権利を過大に見積もっても咎められない、咎めるとバッシングを受ける、日本的(悪)平等主義の為せる技。
かように労働者の権利が資本主義の阻害要因になっているわけですが、資本家より圧倒的に多い労働者の票がほしい政治家はそこに突っ込めない。
戦後70年の金属疲労。修復しようという気概ある政治家がいないので、あとは崩壊を待つばかりですね!
そんな中でこれまでと同じように働くなんてもはや、若者には出来そうにありません。管理職も大変そうだし、それ以外に出世や給与待遇向上の方法も限定されてる。それが問題。
そもそも論、日本企業はスキルマップもリストも定量評価すらも全然しておらず、定性的なものが多い。これを是正しつつ取り組む必要はあるのだろう。
新卒一括採用で入社した時は「がんばれば出世できる」という能力平等主義の呪文をかけられて、新入社員が競走馬のように走り出します。
いきおい、若い時の給料は安く中高年層に「搾取」されますが、出世すればそれより遥かに多額のリターンを「搾取し返すことができる」と思っているので、文句は言いません。
一定年齢を過ぎると(例えば35歳)、搾取される側から搾取し返す側に回ります。
仕事の質や量に比べて、多くの給料が貰える状況になります。
私のように若い時に脱サラするのは「搾取し返す機会」を放棄するようなものです。
「搾取される側」と「搾取し返す側」が量的にバランスが取れていれば問題はないのですが、残念ながら「出世競争」の勝者と敗者では「搾取し返す」金額が大幅に違っているのが実情です。
出世した人たちはしっかり「搾取し返す」ことができるのに対し、出世しなかった人たちはモトがとれません。
モトがとれないのであれば、せいぜい組織からのリターンを増やして自分の働きを抑制しようとするのが自然でしょう。
「どうせ取られた分を取り返すことができないのなら、せいぜい会社にたかってやろう」
という感じです。
つまるところ、現在の日本の雇用制度が維持される以上「働かないおじさん」は必然的に存在することになります。
少子化によって部下になる層が少なくなっているので、ますますリターンを得られなくなってきます。
組織に寄生するのが、せめてもの「おじさん」の対抗手段なのです。
そういう人がいる職場がイヤなら、独立したり外資系やスタートアップに転職すればいいと思います。
結果、みんな40歳前後で疲れてきて、優秀な人は未来への淡い期待で自分を動かし、そうでない人は現実に向き合って希望を持つのをやめていく。そして気づいていないフリをしていても、その頃になってもどこかに転職出来るようなポータブルスキルもない。
要は日本の労働市場や資本主義の構造をアップデート出来なければ、どうやってもこれは変わらないと感じるようになりました。加えて常にグローバル化は進むのでこの問題は相対的に悪い方向に向かうと思います。
そのせいで日本の労働市場は流動性が低くデフレの要因となっている
安倍総理はアベノミクス第三の矢「規制緩和」で改革しようとしたが野党とマスコミの妨害で実現しなかった