独仏と電話会談もプーチン大統領「停戦の意思見られず」
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ウクライナからの避難民の最大の受入国であるポーランドでは、終戦後のウクライナの未来像について、さまざまな憶測が行われています。
一つの仮説として、ウクライナがドニエプル川を挟んで東西に分割され、終戦を迎えるという憶測があります。その場合、ドニエプル川以東のロシア支配地域には、元住民は戻れない可能性が高くなります。万が一、ウクライナが完全にロシアの支配下に入る場合、ポーランドとウクライナとの現国境を越えることすら困難になると当地では見られています。
ポーランドでは、ウクライナ避難民は入国スタンプさえあれば、難民認定され、公共の病院・学校へのアクセスもでき、就労も自由となりました。当国のソーシャルメディアはウクライナ支援を訴える巨大な掲示板と化し、今のところ、人々の善意で難民受け入れは順調に進んでいます。
ポーランド語とウクライナ語は非常に近い言語で、お互いに意思疎通が可能である点も大きな利点です。加えて、西部ウクライナは、ポーランドの歴史的な領土でした。祖先を辿ればウクライナに縁故のあるポーランド人も珍しくありません。しかし、今後、戦争の長期化に伴い、ウクライナ避難民に対する風当たりが強くなり、社会不安の要因となることも考えられます。
当国の国際公法学の権威であるイズデプスキ教授は、「現時点でのポーランドの難民認定数は1000人ほどであり、異例の事態だ。避難民の声をよく聞き、ポーランドに残りたい人、ドイツなど他国に移りたい人、機会があれば祖国に帰りたいと思っている人などに分けた上で、それぞれのニーズに合った政策を行うべきだ」と述べています。
難民は避難期間が長くなればなるほど、本国帰還が難しくなると言われています。ウクライナは「東欧のシリコンバレー」と言われ、IT技術者を多く米国に送り込んできましたが、そのような頭脳をポーランドが生かすことができるか、これも当国のインテグレーション(統合)政策にかかっているでしょう。
https://www.onet.pl/informacje/onetwiadomosci/uchodzcy-z-ukrainy-w-polsce-polska-dwoch-narodow-pomagamy-ale-co-dalej/3yskfjx,79cfc278
注目のコメント
マクロン氏は、「新たな制裁措置を講じる」と言っている。それは、北朝鮮やシリアのアサド政権と同様、国際社会からの追放まで視野にいれるということだ。ただ、プーチンは、ウクライナの非ナチ化という言葉を使わなくなった。
ロシア軍がウクライナの首都キエフの包囲に向けて侵攻を続ける中、ドイツのショルツ首相とフランスのマクロン大統領は12日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、直ちに停戦するよう強く求めましたが、プーチン大統領に戦争をやめる意思は見られなかったとのことです。
独仏ともはなからプーチンが停戦を匂わすとすら思っていないでしょう。むしろ会談を繰り返すことでプーチンと連絡が取れる状態を維持することの方が重要な目的かと。プーチンが会話に応じなくなり一人で思い詰め突っ走ることの方がずっと恐ろしい。このような会談は成果がなくても継続していくべきです。