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【読書案内】新しい「世界史」を読み解くための必読書

NewsPicks編集部
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  • NewsPicks 編集部 記者・編集者

    個人的には、今ほど歴史に関する本を読みたいと思ったことはありません。この2週間、日々ウクライナのニュースを追うことに必死ですが、他方で、もっと歴史的な知識と視座がないと、今の状況を理解できないなという思いが強くあります。それもきちんと、本で読みたい。では何から読めばいい?といういことで、特集「世界史が変わる」の取材にご協力いただいた専門家と、特集を担当した記者たちがおすすめする歴史本をまとめた読書案内を作成しました。

    みなさんのおすすめの本もぜひ、コメント欄で教えてください。


注目のコメント

  • 東京大学 中国思想文化学研究室助教

    これは素晴らしいリストです。さっそく書店や図書館へ行きたくなります。

    なお、マクニール『戦争の世界史』ほど大胆で総合的ではありませんが、金子常規『兵器と戦術の世界史』も親しみやすくてオススメです。
    https://www.chuko.co.jp/bunko/2013/10/205857.html
    金子常規氏は長らく自衛隊の幹部教育を担当した人物です。やや古い部分はありますが、決して軽さはなく、実践経験に裏づけられる現実的な視点で歴史を分析しています。砲兵出身なので、砲兵に偏重する傾向があるのはご愛嬌。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    記事で挙げられている本は、政治史、外交史、国際関係論の本が多いです。もちろん、いずれも重要です。
     一方、戦争について学ぶうえでは、軍事学、軍事史も必要なのですが、日本の大学で教えているところが非常に少なく、日本語に訳されている本も少ないです。
     今回のウクライナでの戦争についてもそうですが、軍事学と軍事史がわからないと、ロシア軍の発想がわかりません。対抗するNATO諸国も、軍事史、軍事学の研究成果に基づいて行動しています。
     ロシア軍でもNATO軍でも軍大学を出たなら読んでいるであろう、主な本はいくつかありますが、
    ① クラウゼヴィッツ(1832)『戦争論』
     フリードリヒ大王とナポレオンの戦争を総括し、近代国家の戦争とは何であるか、の基礎をつくりました。戦争は「政治の一手段」であり基本的には戦争は政治に従属するものであること、戦争は軍隊だけでやるものではなく国民・軍隊・政府の三要素が一体となって行うのが近代戦であるという、現代の常識を示しました。
     また、戦争による速度の重要性を明示し、突破、迂回、包囲によって敵を殲滅する、という後の機動戦の基礎を唱えました。
    ② リデル=ハート(1954)『戦略論』
     主に第1次世界大戦と第2次世界大戦での英国の戦いを総括し、「間接アプローチ戦略」を唱えました。最終的に、敵の殲滅を目的とすることでは変わりませんが、、その前段階として、同盟国への兵器などの支援、経済封鎖、通商ルートの破壊、などを行うこと、そして、敵軍を突破するにあたって、まず指揮系統や連絡線を破壊することを提唱しました。これは、空軍などの20世紀のテクノロジーによって可能になりました。
    ③ グランツ(1991)『ソ連軍〈作戦術〉』
     ソ連・ロシア軍の基本的な理論である縦深攻撃・縦深防御についての本で、もともとソ連軍のトゥハチェフスキー元帥が提唱したのですが、日本語で紹介しているのだとこの本になります。
     敵軍の突破、包囲、殲滅が目的であることは変わらないのですが、数百キロに長く伸びた(縦深)地上部隊による突破、侵入、そのための長距離砲撃と補給の重視、空挺部隊と空軍による敵の指揮中枢の早期の制圧、などを特徴とします。
     ロシア軍のウクライナでの戦いも、これらの教科書に忠実に進められています。開戦の2か月前には、明らかに縦深攻撃を始めるための準備を進めていました。


  • エンジニア

    書名がテキストで入っていない。残念。まずは本屋さんでチェックしたい人なので、ISBNとともにリストにしておきました。日本語・日本語翻訳本のみ。

    戦略の世界史 戦争・政治・ビジネス 上 (日経ビジネス人文庫) 978-4-532-24007-3
    戦略の世界史 戦争・政治・ビジネス 下 (日経ビジネス人文庫)978-4-532-24008-0
    戦争の世界史 技術と軍隊と社会 上 (中公文庫)978-4-12-205897-2
    戦争の世界史 技術と軍隊と社会 下 (中公文庫)978-4-12-205898-9
    国際政治 権力と平和 上 (岩波文庫) 978-4-00-340281-8
    国際政治 権力と平和 下 (岩波文庫) 978-4-00-340283-2
    ロング・ピース 冷戦史の証言「核・緊張・平和」 4-7556-1162-8
    メルケル 世界一の宰相 978-4-16-391473-2
    新しい世界の資源地図 エネルギー・気候変動・国家の衝突 978-4-492-44466-5
    ポスト社会主義の政治 ポーランド、リトアニア、アルメニア、ウクライナ、モルドヴァの準大統領制 (ちくま新書)978-4-480-07380-8
    ロシアについて 北方の原形 (文春文庫) 4-16-710558-6
    核の透明性 米ソ・米露及びNPTと中国への適用可能性 978-4-7972-8238-2
    「核の忘却」の終わり 核兵器復権の時代 978-4-326-30280-2
    新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛 INF条約後の安全保障 978-4-89063-401-9
    NPT核のグローバル・ガバナンス 978-4-00-022291-4
    独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書 新赤版) 978-4-00-431785-2
    八月の砲声 上 (ちくま学芸文庫) 4-480-08867-9
    八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫) 4-480-08868-7


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