刺身を一切れずつ培養するベンチャーが100億円調達できたワケ
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実際に食べたことがないので、とても食べてみたい!
今、アメリカではこの培養肉、シーフードがにわかにたくさん誕生しています。
■カリフォルニアの「ブルーナル」(2016年創業)は1月にスシローや京樽のブランドを展開する日本の「Food & Life Companies」と提携。細胞培養マグロの開発・販売・規制認可の確保に取り組むと発表。三菱商事、タイに拠点をおくシーフード食品会社のタイユニオンと一緒に、アジアに細胞培養の魚を導入することを計画。
■培養チキン「アップサイド・フーズ」(2015年創業)はロブスターなどの甲殻類を細胞から育てる「カルチャード・デカダンス」を買収したことを明らかに。
■「パーリタ・フーズ」は、今年に立ち上げ。細胞から牡蠣の肉を育てることに注力した最初の企業。
Wildtypeは2月、培養シーフード業界、最大規模となる1億ドルの資金調達を完了。ジェフ・ベゾスが設立したファンド「ベゾス・エクスペディション」、シンガポールの政府系ファンド「テマセク」、穀物メジャーのカーギル、そして俳優・レオナルド・ディカプリオら著名シェフ、プロスポーツ選手も出資しています。
去年12月は、アメリカの食料品店で寿司バーを運営するSnowfox、65のファーストカジュアルレストランを運営するPokéworksと販売契約を発表。
とても面白くなりそうな分野です。クローンネタ専門のお寿司屋さんが、そのうち誕生するかもしれない。
または、宇宙でお寿司屋さんが開ける日が来るかもしれない。
そんなわけないだろって笑い飛ばされそうなテクノロジーだけど、芯にある地球環境への問題意識には深く賛同します。
現時点では、バカげた発想に映るかもしれないけど、コストの問題が解決できれば、フェイクミートのように普及するかも。Wildtype、覚えておいたほうがいいですよ。培養肉は、現在の技術では培養しても種細胞の味を継承できないため、味は後付けしないといけないようですが、サーモンは味を継承できるのでしょうか。
マグロ、クエ、エビを培養するスタートアップも次々を出てきており、後はコスト低減化を図っていくだけの段階になっているかと思いますので、ゲノム編集食品の次は、2040年頃には細胞農業が主流になると考えています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF13ADX0T10C21A8000000/