「なくす」と「変える」で考えてみる 総務から会社組織が生まれ変わるカギ
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往々にして、起きたトラブルに対して「こうしていこう」と対処の決まりやフローが定められるものの、時代が変わっても、問題を回避できるツールが登場しても(そしてそれが社内導入されていても)、上記の決まりやフローが漫然と継続して、ただ生産性を下げるだけになってしまっている。
そんな悪しき規制を温存させぬよう、「そもそもなくしたら」で考えていきたい。総務に限らず、本社や事務方は心しておきたい記事。
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先に、自走組織とは、自律的に判断し仕事をする組織、そのように定義した。それを総務に置き換えると、誰から指示されるわけでもなく、自ら必要と思われることを実践していく組織、ということになる。この考えは、当連載で継続して重要性を発信してきた「戦略総務」そのものである。そもそも戦略総務とは「総務が自ら考え、自ら会社を変えること。そのために、まず、総務自身が変わること」であった。
「そもそも、今ある社用車をなくしたら、現場はどうなるのか?」
「そもそも、本社をなくしたら、どうなるのか?」
「そもそも、私が行っているこの業務がなくなったら、どのような影響が社内にあるのだろうか?」
「そもそもなくしたら」という切り口で考えていくと、実は、その本質的な価値が見えてくるものであるし、「変える」という発想は改善そのものである。総務の自走組織とは、環境への適応もさることながら、常に改善し続けるという側面もある。常に変化していくのは、新たなものに限らない、既にあるものの成長も、一つの変化なのである。