【社会システム論】「機能不全」の日本を立て直す方法

VRCHAT(メタバースの代表的なアプリケーション)をプレイするとわかりますが、外国の方も日本人も、道ですれ違うと積極的に話しかけてきます。現実世界では失われたコミュニケーションです。気の合う仲間と遊ぶためにログインしますが、もちろん喧嘩もするし、コミュニティに馴染めなくて離脱することもあります。情報さえ伝わればいいというコミュニケーションではなく、人間関係や必ずしも必要ではない雑談を楽しむ場になっています。
リアルとバーチャルを行き来するなかで、得られるものばかりでなく、失われる可能性のあるものも直視すべきですが、絆コストを取り戻せるかはメタバースの大きな可能性でもあるので、業界全体で熟慮して設計することで、ポジティブなほうに発明していきたいですね。

野田さんが始めた経営者育成機関のISLを5年ほどお手伝いしてますが、そこでのコアコンセプトも、経営者はモジュール化された教科を学ぶのではなく「全人格」が重要、というものです
これを突き詰めていくと、記事にあるような他者を理解する、それを通じて自分を知るということがその根本であるということなんでしょう
野田さんの「リーダーシップの旅」もとても良い本なので、こちらも読んでみたいと思いました

「絆コスト」ですね。例えば宗教で、教会に行くことや寄付をコストと思ったらそこにコミュニティは成り立たなくなる。だからこそ、計算するのではなく実感することが大切なのでしょう。

すべては選択肢であり、何を選ぶかは個人の自由、がボクの中では原理原則。
教育は選択の自由があることや、選択の際の判断軸を作るプロセスを身につけてもらうために存在すればいいかなと思います。

人間はデジタルで進化するのでしょうか、それとも自然との対話で進化するのでしょうか。人間らしさを失った時点でもはや人間ではなくなっている。

デジタルで便利にはなっていますが、肉体的、精神的に退化している部分があるように思えます。

ここに凄い納得。長年かけて形成していく絆コストもメタバースでは"繋がりたい時だけ繋がれるコミュニティ"になる。世の中の見たい部分だけ見るのでは無く、見たくない部分、億劫な部分を体験してこそ、感覚は磨かれ、共感力が育まれる。
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『バーチャルの世界は「つながりたいときだけつながれる」のが特徴だからです。そこには「絆コスト」がかかりません。
絆コストがかからないコミュニティでは、コミュニティに貢献することなく、そのベネフィットだけ「つまみ食い」しようとするフリーライダーが必ず出てきます。そうすると、早晩コミュニティは立ち行かなくなる。
なので、絆コストまで含めてバーチャルな世界をデザインするという視点も、今後は重要になってくるかもしれませんね。』

絆コストがかからないことは弱点であり、
その一方で、絆にエネルギーがかかることに気づく現実も並行しているのでは。