パプアニューギニアで大規模噴火 海外検潮所では潮位変化なし
NHKニュース
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パプアニューギニアは大きくは太平洋プレートとオーストラリアプレートがぶつかり合う場となっていますが、細かくはソロモン海プレートや南北ビスマルクプレートなどいわゆるマイクロプレートと呼ばれる小さなプレートが入り組んでいる場所となっていて、地震火山活動が非常に活発な場所となっています。大きな眼で見ると、移動するオーストラリアプレートが太平洋プレートに沈み込む場所で、プレートの沈み込みによる火山となっています。マナムについては富士山のような成層火山が一つの火山島を形成したような状態で、ちょうど南北ビスマルクプレートの間にもあたる場所での火山となっており、ずっと活動が続いてきた火山であることは記録を見るまでもないというようなものです。
今回の火山活動については、衛星写真では日本時間19時ごろから噴煙と思しき高い雲が映っていますが、トンガでの火山と比較すると大きさが非常に小さいほか、その雲も風下に流れつつ不明瞭になっていますので、一発だけ大きな噴火があってそのあと噴火としては落ち着いている状況ではないかと思われます。現時点ではインドネシアやカムチャツカなどでよくある噴火と同様の規模であると考えられ、1月のトンガのように特に大きな津波をもたらすような状況とは思われません。
とはいいつつ、今後さらに大きな噴火が発生する可能性は否定できませんので、念のため気象庁からのさらなる情報にはご注意いただきますようお願いいたします。