小売業界に激震、ナイキが靴販売チェーンから撤退か
コメント
注目のコメント
ナイキは、これまで自社による直営の店舗展開の拡大戦略と縮小を何度か繰り返しているので、今回はここ10年ほど直営店舗の縮小戦略からの反動ではないでしょうか。
過去にも、直営店の展開を急激に強化していた頃、NIKE TOWNという大型のフラッグシップを全世界主要都市に展開するという戦略で、ブランドイメージ引き上げの立役者でした。米国にて小売業界のコンサルをしていた時期、成功事例でよく話題になっていましたが、最近ではNIKE TOWNは見ないですね。
いずれにせよ、ブランディングという観点からは、直営店舗や自社オンラインでのビジネス展開の方が、正しい選択です。今後、どのような新しい店舗展開や、付加価値があるオンラインを打ち出していくか楽しみです。遅かれ早かれ、お客様との強い繋がりを有しデジタル活用が進んでいる企業は、自社ブランドを守りながら、顧客体験の最大化に向けて自らお客様と商売をするのでしょう。
小売業は、お客様が小売業と繋がる理由を作らなくてはいけません。今まで「繋がり」と呼んでいたものが、如何に脆弱なものであったかを痛感するべきですね。ブランドが直営化を強化しだした段階で、卸仕入れ型の小売企業はこのような事象を予見する必要があります。持ちつ持たれつだと思っていても、相手型は負の感情があるかもしれません。今後はリテール周辺の地殻変動が進みそうですね。