[ジュネーブ 7日 ロイター] - 国連によると、昨年8月にアフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが実権を掌握して以降、民間人397人が殺害された。このうち80%以上がタリバンと敵対する過激派組織「イスラム国コラサン」(ISIS─K)の攻撃による殺害だという。

今回公表されたのは、タリバンの実権掌握後初めての大規模な人権報告。タリバンの実権掌握により、西側では女性や記者などの人権後退が懸念されている。

報告では昨年8月から今年2月末まで期間を調査。ISIS─Kに関連しているとみられる民間人の死者は50人以上に上り、一部は拷問を受けるなどしていたという。

バチェレ国連人権高等弁務官は、ジュネーブで報告を発表し、「多くのアフガニスタン人にとって、人権が深く懸念される事態だ」と述べた。