日本女性、男性の74%しか稼げず 賃金格差の解消に遅れ
日本経済新聞
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シカゴ大の山口一男教授の論文*で、日本の男女の賃金格差を生む主要因のひとつとして、「長時間の就業慣行」があると指摘されています。
つまり「恒常的に長時間勤務できるかどうか」が、かなりの程度昇進を決めているので、長時間労働ができない女性は昇進の機会がなくなり、年功賃金も低くなるということです。
同論文では、長時間労働できる従業者を「核」とみなす企業慣行は、正規雇用と非正規雇用の賃金格差の根本原因でもあると述べられています。
「働いている時間」を重視する企業慣行を変えていかないと、賃金格差の問題は解消しえないということでしょう。
*山口一男(2021)日本における男女不平等:賃金格差の要因分析を中心に.日本労働研究雑誌, 63, 21-30.同じ職場、同じ仕事でも、日本では家事育児分担の見直しが進まないために、女性は男性と比較して働く時間が短く、突発対応ができずに、「責任ある」仕事を引き受けにくい現実もあります。
国の現状を嘆くのではなく、企業が積極的に働き方、仕事の回し方を工夫することで社会の歪み吸収し、是正を促していきたいものです。この結果のイコールペイデイの遅さは悲しいですよね。いつも4月とかで先進国で一番遅い。
形で効果的に規制しないともう間に合わないでしょうね。
ー基本の賃金が安い仕事に女性が多く、高い仕事には男性が多い
ー女性の方が短い時間しか働いていない。女性の残業が短く休暇が多い。
という組み合わせで起きていると考えるなら、
ー正規非正規雇用を問わず同じ賃金ごとに男女同数を雇う
ー休暇と残業の長さも男女同じにする
ということが必要なんですよね…