新型ロケット、設計変更検討を H3、政府委員がJAXAに
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ISTでターボポンプを新規設計で製作中なのもあって、めちゃくちゃこの辺の問題については関心あります。ISTのはGGサイクル再生冷却燃焼器という世界的に数々の実績があるものでスペースXのMerlin1DもGGサイクルです。
エキスパンダーブリードサイクルはH2Aの二段目エンジンLE-5Bに使われてる技術で10tクラスの小型エンジンには向いているのですが、LE9のような大推力エンジンには向いていないのです。
なぜなら、燃焼室を冷却した推進剤が膨張した圧力でタービンを回すので、特に燃焼室の温度が低い立ち上がり時のエネルギー量が小さくてタービンの設計がシビアになってます。タービンプレードがびっくりするくらいでかいです。根本的に無理ゲーかもね、って話になったのかもしれません。ほんとはエンジンサイクル選定のところで方針転換すべきだったのかも
注目のコメント
「早期に完成させるために大幅な設計変更も検討するよう」JAXAに求めたとのこと。今年の1月に2021年度内の打上げは見合わせると発表があったが
(参考:https://www.jaxa.jp/press/2022/01/20220121-1_j.html)
それでも打上げはもう間近だと思っていた。打上げのスケジュールがたたないような、何か大きな問題が見つかったということだろうか。JAXAはロケット開発を自己目的化してしまう傾向があり、進捗を報告しない、納期よりも技術開発を優先するといった選択をする傾向にある。「何のための技術開発」なのかが政府とJAXAの間でかみ合っていないことが原因にある気がする。