[ワシントン 2日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが2日発表した2月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は47万5000人増と、市場予想(38万8000人増)を上回った。

1月の雇用者数は50万9000人増と、当初発表の30万1000人減からプラスに上方改定された。

キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、マイケル・ピアース氏は「大幅な修正はADPの信頼性を損なう」と指摘。1月の大幅修正はADPの数値にノイズが多いことを示しているとの見方を示した。

一方、ADPのチーフエコノミスト、ネラ・リチャードソン氏は、データの改定はプロセスの一部であり、雇用統計を作成する米労働省労働統計局と変わらないと説明。「重要なのは全体的なトレンドだ。全米雇用報告も労働統計局も2021年に600万人以上の雇用が創出されたことを示している」と述べた。