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プーチン大統領の、ウクライナを越えた先の目標は、旧ソ連の勢力圏を取りもどすことなので、カザフスタンが抜け落ちるようでは話になりません。
 天然ガスなどの資源が豊富なカザフスタンは、ロシアにとってどうでもいい小国というわけではありません。
 地理的に、カザフスタンがEUやNATOの欧米諸国から緊密な支援を受けることはできません。しかし、ロシア離れして、国境を接している中国にべったり依存するようなことになるのは、プーチン大統領には受け入れがたいことです。
 もともと、ロシアには、東欧諸国はもちろんのこと、旧ソ連諸国ですら、豊かにできるだけの経済力がありません。軍事力のみで無理押ししているだけです。
 これから受ける経済制裁で、ロシアの経済は一気に壊滅的なことになります。カザフスタンはそれに巻き込まれたくはないでしょう。ロシアと一緒にウクライナに侵攻したベラルーシは、経済制裁も一緒に受けなければならないでしょう。
親ロシアとされた国でもロシアの侵略に対し疑問と距離を置く姿勢が目立つようになりました。

カザフスタンのトカエフ大統領は今年1月、燃料価格引き上げに抗議するデモが暴徒化し、政権が危なくなった時ロシアに助けを求めて、集団安全保障条約機構軍を派遣してもらい、辛うじて政権に踏みとどまれた経緯があります。

従ってプーチン大統領としては、当然カザフはロシアの言うことを聞くと思っていたと思われますが、カザフは派兵要請を拒否したばかりか、ドネツク、ルガノスク両共和国の独立承認も拒否したと伝えられています。

今回のウクライナ侵攻に当たっては、ロシアだけではなくロシア連邦の所属共和国からも兵力が送り込まれているようで、例えば昨日はチェチェンの悪名高いカディロフ軍団がキエフに投入されています。

しかしロシア支持が広がらず、逆に距離をおく親ロシア国が今後増えていけば、大ロシアの復興を旗印にしてきたプーチン大統領の基盤そのものが大きく揺らぐ可能性があります。
カザフスタンが西側諸国(この言い方が適切かは分かりません)に回ると資源問題がロシアに降りかかってくるだけでは済まされない気がします。
確か、ソユーズの発射台もカザフスタンにあったはずです。ここでカザフスタンとロシアの関係悪化が進むと、ロシアの宇宙開発にも影響を及ぼしかねない、かなり深刻な問題に発展するかと思います・・・
米国の報道ということですが、真実であれば希望の持てますね。
ロシア陣営だと思われている国の中でもウクライナへの軍派遣を断っていたと。
「ロシアが侵攻に先立ち承認したウクライナ東部の親ロ派2地域の独立についても、カザフは認めていない」とも。
これはプーチンにとっては痛いですね〜。

カザフがこのような判断を下したのは、ロシアの経済力が弱すぎてアテにできないと考えたからかもしれませんね。

GDPでトップ10にも入らないロシアと心中するのはゴメンだと言うことかも。
新ロシア陣営も一枚岩ではないということがわかる。同時に西側も一糸乱れぬというわけではなく、かように国際政治の力学は複雑怪奇なもの。有事は次の秩序への入り口。感情に流されず、日本が力のバランスを読み違えず、しっかり国益を守る動きをすることを期待したい。
これは興味深い....