プーチン・ロシア大統領のテレビ演説要旨

「ウクライナは昔はロシアの領土だったのだからロシアの勢力圏でなければならない（NATOに加盟してはならない）」というのは、「台湾と朝鮮半島は日本の領土だった」とか、「朝鮮半島とベトナムは中国の領土だった」と主張して介入するのと同じようなものです。
　かつては自国の領土だからといって、今、存在している国の政治や外交を指図する権利などありません。
　プーチン大統領は、他にも、
「このままではウクライナのNATO加盟は時間の問題だ」
「ウクライナがNATOに加盟すれば、集団安全保障を発動してNATO諸国軍がクリミア半島を奪いに来る」
「NATOはウクライナを核武装させてロシアを脅すことになる」とか、被害妄想的なことをウクライナに侵攻する理由に挙げています。自衛のために、ロシア軍はウクライナに侵入するのだ、という趣旨です。
　多くの侵略は、自衛のため、という理由で始められます。