2022/2/20

【保存版】自宅の仕事で「全集中」。プロ厳選アイテム7つ

「リモートワークのパフォーマンスを上げるために、自宅の仕事環境を整えたい」
そう考えて、このコロナ禍であれこれ買いそろえたという人は多いはず。
しかし、エルゴノミクス(人間工学)の観点で言うと、この「環境」を構成する要素の一つは人間そのものになる。だからこそ、デスクやチェアのようなモノだけに投資をしても、効果はそこまで見込めない。
人間が、最も感情的で不確実性の高い要素だからだ。
では、人間と周囲の環境すべてが調和した状態で、“システム”全体のパフォーマンスを上げるにはどうすればいいのか。
特集1話目で人間工学の基本を解説してくれた下村義弘教授に続いて、本稿では「集中のプロ」井上一鷹氏に話を聞いた。
井上氏が語る集中のメカニズムを知った上で、リモートワークの質を劇的に上げるおすすめアイテムを見ていこう。
INDEX
  • 前提1:集中の4ステップを知ろう
  • 前提2:時には「論より好み」で
  • ステップ1:すぐ集中状態をつくる
  • ステップ2:深い集中に入るコツ
  • ステップ3:集中力を長続きさせる
  • 余談:明日すぐ使えるタスク管理術

前提1:集中の4ステップを知ろう

このコロナ禍で、私も自宅のワークプレイス改善に投資をしてきましたが、さまざまなアイテムを買いそろえる前に知っておいてほしいことがあります。
集中を因数分解すると、4つのステップに分かれるということです。
集中には「立ち上げ」「深さ」「持続性」の3要素があり、抜け出すまでのプロセスを図にすると下のような曲線を描きます。
さまざまな研究によって、①から④それぞれのステップに大きく影響する事柄も明らかになっています。
例えば①の立ち上げ速度を上げるには、嗅覚と触覚を刺激するのが効果的です。
ただ、他にも自分に合ったルーティンを取り入れるなど、行動習慣との組み合わせで考えたほうがいい。
ルーティンについては、2015年のラグビーワールドカップで話題になった五郎丸歩さんの「五郎丸ポーズ」などが有名ですよね。あれも、いち早く集中状態に入るためにやっていた行動習慣です。
集中は、気持ちや身を置く環境だけの問題ではない。まずはこの前提に立った上で、集中の4ステップをどう“プロデュース”するかを考えるのがいいでしょう。