2022/2/18
【提言】命がデータ化される時代、「生きる実感」はどこに?
「生(せい)の手ざわり」を取り戻す──。
人類学者、磯野真穂氏の新刊『他者と生きる』に込められたこのメッセージは、過度なリスク管理社会、エビデンス論、自分らしさといった概念に対する違和感に端を発する。
誰もが情報に晒される社会で、病気や怪我のリスクを回避するための警告が日々発せられている。それは日本の医療技術が発達し、世界一の健康・長寿国となっても、鳴りやむことはない。
自らの身体情報を、Google検索で入手する。そこに人々の生(せい)の実感はあるのだろうか。
前編では書籍から、医学の前提、リスクの実感、自分らしさに関する考察の一部を紹介した。
後編のインタビューでは、自己と他者の関係性における人間の生き方を多角的に語ってもらった。
INDEX
- 医療人類学とは何か
- 「ファクト」の曖昧さ
- 情報経験と直接経験
- 関係論的人間観
- 人生の時間は「生成」される
医療人類学とは何か
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