人工光合成、30年に大規模実証 三菱ケミカルやトヨタ
日本経済新聞
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「人工光合成」と呼ばれていますが、似て非なるもの。「太陽光のエネルギーを使い、化学反応を起こして直接水から水素を作る方法」と考えればいいと思います。小学校の実験でおなじみですが、これは「電気のエネルギー」を使っても実施可能です。でも、電気作るのにCO2を出します。では太陽光パネルで発電してその電気使えばいいですね。それもあります(そのやり方も研究されています)。
でも、一旦電気を経由することで「エネルギーのロス」が出たりもします。そこがこの「直接水素にする」技術のいい点。まだまだ「しょぼい」レベルではあるのですけれど、着実に進化してきています。
こんなに躍起になって水素を作ろうとするのにも理由があります。CO2を有機化学品の原料にするリサイクル、再生可能な自動車燃料、CO2を出さない製鉄、これら全て「安価でCO2フリーな水素」がなければ実現不能なのです。
燃料電池車とかだけの話ではありません。脱炭素の根幹に据わる、極めて重要な技術であることを理解していただけるのではないかと思います。