2022/2/16

【新視点】本当に「決算」を理解していますか?

NewsPicks 編集部 記者・編集者
2月は決算シーズンだ。3月期企業の第3四半期(10〜12月期)や12月期企業の通期(1年間)の業績が連日、発表されている。
読者のみなさんも、そうした業績が「黒字or赤字」や「増収or減収」などの言葉とともに報道されるのを目にしているだろう。
企業側も準備に追われることになるが、取材を行なう経済系の記者も同様に、この時期は大忙し。連日、さまざまな企業の決算説明会に出て、業績を把握し、分析、記事化しなければならない。
だが、まだ知識の乏しい若手記者が分析をしようと思っても、そうはうまくいかない。
企業の説明をもとに、見よう見まねで「増収増益」「赤字転落」などと見出しを決め、上司の指導もありながら、なんとか原稿を完成させるものの、自分の頭で企業の経営状態を正しく読み取ったという腹落ち感はない。
そこで、ファイナンスに精通した先輩記者に何度も相談しながら、分析のプロセスを学んだ。
本特集「プロセスから学ぶ『決算分析』」では、その過程を再現しながら、決算分析の手法を紹介していく。
筆者の苦い経験から得た知見は、転職や株式投資を考え始めたものの、実際にどう分析をしたら良いのか分からないビジネスパーソンにも役立つのではないだろうか。
INDEX
  • Q.「売上や利益」ばかり見ていると?
  • Q.「減価償却」って何?
  • Q.「減損損失」とは?
  • Q.気付いたら「借金まみれ」に?

Q.「売上や利益」ばかり見ていると?