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富士通株式会社(ふじつう、英語: Fujitsu Limited)は、日本の総合エレクトロニクスメーカー、総合ITベンダー。通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにそれらに関するサービスの提供を行っている。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
時価総額
3.67 兆円
業績



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そんな状況で実施したトップインタビューにて、時田社長が語る「反省」の弁の数々。
ゆるゆるな日本水準では許されそうな業績水準にまで引き上げたとはいえ、グローバルで生き残るには、課題が満載。それが、時田さんの自己採点とのことです。
さて、もう一つの注目ポイントは、他社がスパコン開発から撤退する中、富士通は世界トップ性能のスパコン「富岳」を開発。日本唯一のスパコン開発企業である今、ポスト富岳について、本文では文脈上、ボリューム上、触れられませんでした。
要約すると、
・富岳のような富士通にしかできないテクノロジーに、経営リソースを集中していく
・いくらサービスを強化するとはいえ、テクノロジーがその基盤となる
・富岳では水冷技術など、半導体の周辺技術も光っており、こうした技術のインテグレーションは今後のカギを握る
・富士通だけで決めることではないが、Armアーキテクチャーの次についても考える時期。これまで以上に自前主義にこだわらない
次のインタビューで深掘りしたいと思います。
だからこそ、こうやって率直に見られて、それを率直に話されているインタビューは、変化のはじまりになることも多いと、経験則では思っている。
派手さはありませんが、正しいことに思いました。
つまり、事業が旧態然としているので、人も育たないし、かつ、モチベーションにも欠ける、その結果、事業も変革できないし、新規事業も生まれない、という状況を一歩ずつ変えていこうとされているのだと思います。
ただし、気になるのは次の軸となる事業は何か、自社のコンピタンスを生かして展開していく次の事業戦略があまり見えない点です。プロセスを改革していくことでそこを作っていくのも正しいように思いますし、この点については、もちろん、表に出していくタイミングもあるでしょうけれども。
人事面ではジョブ型雇用の導入、SAPジャパン社長、マイクロソフト業務執行役員、マッキンゼーのGlobal Directorなどトップ人材を引き抜いてきています。最高年俸3500万円の高度人材処遇制度も導入されています(まだ3500万円を支払ったことはないようですが)。
また、社長就任直後に直下にM&A、スタートアップ投資を推進するStrategic Growth & Investment室を設け、経営陣と密接なやりとりをしながら進めています。
富士通・時田隆仁社長に聞く「年収3500万円」の運用状況 みずほシステム障害への対応は?
https://newspicks.com/news/6642542
3ヶ月で100億円のファンド設立、富士通ベンチャーズ機動力の秘密
https://initial.inc/articles/cvc-toranomaki-fujitsu
①顧客サイドで必要なシステムを定義し、基本的な開発ができる体制を整えることで、戦略とシステムに一体感を高める(差別化につながらない業務は標準パッケージを使うことも含む)
②システム提供側はより高度な、あるいは一時的なリソース増への対応支援を行える体制に変革する(後段にあるリッジラインはその取り組みの具体的な姿)
ここ2つが両輪で進むことで、DXを進めるにあたって、なぜ何をしたいのか、どのように実現させるのか不明のまま、闇雲に「DXする」という状態から脱することができるでしょう。
結果、コスト評価もできない顧客と価格でしか競争できないSI屋が乱立し、労力に見合わない利益率でやっていかざるを得ません。
お客様至上主義かのように語られてきましたが、逆に顧客に向き合ってこなかった結果、現場課題を解決できても経営課題を解決するシステムが提供出来なくなってしまった気がします。