【直撃】富士通トップに問う、IT業界は変われるのか
- 自ら「羽交い締め」
- 「内製化してください」
- このままビジネスも会社も消滅
- 変革は「出島」から
- 働き方改革の原点
- 成果主義の盲点
- 存在意義を「掘る」
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21世紀に入り、営業利益率にして2~4%という地上すれすれの低空飛行を続けてきた富士通。かつての輝きを失いかねない中、DX特需の恩恵もあって2020年度以降は利益率7%へと高め、次のステップへと入ったかのように思えます。
そんな状況で実施したトップインタビューにて、時田社長が語る「反省」の弁の数々。
ゆるゆるな日本水準では許されそうな業績水準にまで引き上げたとはいえ、グローバルで生き残るには、課題が満載。それが、時田さんの自己採点とのことです。
さて、もう一つの注目ポイントは、他社がスパコン開発から撤退する中、富士通は世界トップ性能のスパコン「富岳」を開発。日本唯一のスパコン開発企業である今、ポスト富岳について、本文では文脈上、ボリューム上、触れられませんでした。
要約すると、
・富岳のような富士通にしかできないテクノロジーに、経営リソースを集中していく
・いくらサービスを強化するとはいえ、テクノロジーがその基盤となる
・富岳では水冷技術など、半導体の周辺技術も光っており、こうした技術のインテグレーションは今後のカギを握る
・富士通だけで決めることではないが、Armアーキテクチャーの次についても考える時期。これまで以上に自前主義にこだわらない
次のインタビューで深掘りしたいと思います。
社内では時田CEOへの期待度は高いそう。流行り言葉がたくさん出てきますが、要はインタビューにしろ何にしろ当たり前のことを当たり前にやれよ、という話と理解しました。逆に言えば、それができないでここまできたことが本質的な問題であり、それを解きほぐそうとご苦労されていることが窺い知れるインタビューだと感じました。結果が全てです。
既存事業の変革を軸として変革を進めていくということだと理解しました。
派手さはありませんが、正しいことに思いました。
つまり、事業が旧態然としているので、人も育たないし、かつ、モチベーションにも欠ける、その結果、事業も変革できないし、新規事業も生まれない、という状況を一歩ずつ変えていこうとされているのだと思います。
ただし、気になるのは次の軸となる事業は何か、自社のコンピタンスを生かして展開していく次の事業戦略があまり見えない点です。プロセスを改革していくことでそこを作っていくのも正しいように思いますし、この点については、もちろん、表に出していくタイミングもあるでしょうけれども。
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