【提言】コロナ後は、「雪」で人を呼べ
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雪(スノースポーツ)を目当てに日本に渡航する外国人は私の実感としても多く、彼らのほうが日本人よりも雪資源の大切さを理解しているかもしれないという点に共感します。
北海道のパウダースノーは、偏西風や対馬海流(暖流)、気温等の条件が絶妙に絡み合ってつくられた奇跡といいます。気候変動による影響については、今は断片的な研究しかないという認識ですが、世界中が羨む日本の北国のパウダースノーが、気候変動で脅威に晒されていること自体が世間に認知されないまま、雪資源やそれに付随する観光資源がいつの間にか失われていたとならないようにしたいものです。
なお、冬季産業再生機構の活動の記述がありましが、関連して「気候変動から冬を守る」を理念とするPOW JAPAN(Protect Our Winters Japan)という一般社団法人も存在します。
中国の人工雪についても触れられていますが、今期のオリンピックで「グリーン五輪」を掲げているにも関わらず、全面的に人工雪に頼らざるを得なかったために水資源が大量に消費され、人工雪を解けにくくするための化学物質による生態系へのダメージも懸念されるとの報道がありました。
日本においても人工雪の利用は昔からありますが、人々の環境意識が高まっており、カーボンニュートラル目標もあるため、今後は利用が困難となるように感じています。もしくはカーボンニュートラル・水循環型の人工降雪機を開発する機会と受け取る人もいるでしょうか。指摘されているように、北京オリンピックはほぼすべて人工雪で、正直サスティナブルとは思えません。日本もふと気づくと主なスキー場は持ち主も滑っている人も外国人ばかり…ということになりかねませんが(北海道は既にそうなりつつある)、特に中国に頼ることが本当にサスティナブルなのか?温暖化というより大きな課題がある中で、今の決断(何もしないというのも決断です)が20年後、30年後を決めてしまう大事な局面にあると思います。
追加:先日のWSJにのっていたビデオです。
https://www.wsj.com/video/beijing-winter-olympics-the-logistics-of-making-fake-snow/7EC3E1E5-475C-46C9-BF02-2F9E1B45FC2E.html?mod=Searchresults_pos5&page=1現役を引退した後、その競技の普及や後進育成に力を注ぐアスリートは珍しくありませんが、地域産業や観光まで視野に入れた活動をする方はそこまで多くないのではないでしょうか。
雪国で育ち、スキー選手として雪があるのが当たり前の環境で過ごされてきた皆川賢太郎さんが、なぜ今改めて「雪」に着目しているのかを取材しました。
インタビューで特に印象に残ったのは「外国人の方が日本の雪資源の価値を理解している」という部分でした。第1話でも登場したニセコに続き、奇しくも先日、西武ホールディングスがスキー場など31施設をシンガポールの政府系投資ファンドに売却することが発表されたばかりで、非常に説得力のある言葉だと感じました。
だからこそ、日本人がまだ気付いていない、日本ならではの雪の良さを前面に出したPRやイベントを行い、アジア圏に目を向けた集客活動の重要性が見直されている時期に来ているのではないでしょうか。
北京五輪・パラリンピックの終了後、熱が冷めないうちに手を打ち始め、コロナ収束後にまた日本の雪山が賑わう日を期待したいと思います。