米、インド太平洋戦略公表 中国による「秩序変更」阻止目指す
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公開された17ページ(表紙と最後と除く)を読みました。総花的で実際の政策と合致するように練っているというのが第一印象。日米韓協力の段落では安全保障を超え、女性のエンパワーメントまで記載しており、現政権の方向性もしっかりみえます。
前政権のものは高まる中国の脅威を強調し、それに対する対応の重要性を強調していましたが、やや粗削りではありました。今回のものは同盟国との協力部分などがより具体的になっています。「戦略」に代表される前政権の中国の脅威対応で、世論の対中意識も変わったと思います。そのベクトル上にあるのが今回の「戦略」。バイデン政権の現状を見ると、文面だけで判断するのは早計。政策の実現可能性を現実的に見る必要がある。
例えば、経済面でのインド太平洋経済枠組み。
エンカレッジすべきだろうが、残念ながら、中身が伴わない。所詮日本の知恵頼み。
アセアンの国々が期待する米国市場の開放は「考えていない」とコメントしているようでは、独りよがりになりかねない。「中国を変えることは目的ではない」というが、同時に人権問題では制裁による圧力を行使して、中国を変えようとしている。安全保障戦略と人権問題と経済的相互依存がぐちゃぐちゃになっている中で整理がついていない印象。