ユーロ圏インフレ率、大幅利上げなしにトレンド回帰=レーン理事
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レーン氏は、理事会内で今や少数派になった印象があるハト派を代表する立場にありますが、主張自体はもっとであり、ECBに限らず中央銀行は、これまでとは異なりトレードオフに注意を払う必要があります。
その上で欧州に関して注意する必要があるのは、これまで抑制されてきた賃金上昇率の展望です。インフレ期待や物価への二次的効果との関係では、特に契約賃金の動きが重要とみられますが、物価連動が組み込まれている場合、如何なる理由であれインフレ率が上昇すれば賃金は上方に改定されます。
最低賃金や公務員・公的企業の給与等がこうしたメカニズムで不連続的に上昇する可能性を念頭に置くことも必要であるように思います。EUでは米国ほどの積極財政出動ではなかったため、インフレ圧力もそれに準じて穏やかになるだろうと思います
利上げ圧力はかかりますが、各国の経済力に差もあるため、慎重な見極めが必要な局面を迎えていると思います