[9日 ロイター] - 米政府が5歳未満の子どもを対象にした新型コロナウイルスワクチンの展開を早ければ21日にも開始する計画であることが、疾病対策センター(CDC)の文書で明らかになった。

食品医薬品局(FDA)は、米製薬大手・ファイザーと独バイオ企業・ビオンテックが共同開発したコロナワクチンについて、2─4歳を対象とする治験で主要な目標が達成されていないものの、緊急使用許可(EUA)を与えるかどうか検討している。

FDAはこの年齢層の公衆衛生上の差し迫ったニーズに対処するため、両社にデータの提出を要請した。

外部専門家による諮問委員会が15日に会合を開き、承認するかどうかについて協議することになっており、会合後1週間以内にワクチンの提供が開始される見通しだ。

CDCの文書によると、ワクチンが承認された場合、政府は2月末までに初回分として1000万回分を州などに出荷する計画。

米国の生後6カ月から4歳までの子どもの数は約1800万人で、CDCは追加供給があるとしている。

初回の供給では、子どもの重症化リスクが高い地域を優先する。