ワクチン接種遅れは岸田政権の失策か？焦る首相の姿も
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ワクチン接種遅れは岸田政権の失策か？
それは、当然失策でしょう。これは疑問の余地がないと思いますが。
ここにきて、色々なところから、「私は、接種期間を6ヵ月に前倒しすべきと主張した」という言い訳が聞こえますが、これは、最終的にトップが判断すべきことです。→つまり岸田総理
個人的には、前倒し判断をすべき時期に、10万円の子ども未来給付金の是非と、支給時期の前倒しで地方自治体が翻弄されて、当時感染が奇跡的に収まっていたので、優先順位が高くなかったと判断したのだろうと推測します。
河野前ワクチン大臣が堀内大臣をフォローする発信をしているそうです。つまり、堀内大臣は、ワクチン担当大臣として実力を発揮する環境を整えて貰えていないとか。
仮のそれがワクチン接種遅れの原因であるならば、体制作りこそトップ判断ですから、岸田総理の失策です。
慎重すぎるぐらいが良いと明言した名宰相が、過去にいたでしょうか？本当に外れな総理です。『「モデルナを打ちたがらない人が多いからだ」との声を聞く』、『打ちたくない人が増えたよね』とありますが、モデルナ製を使う自衛隊の大規模接種会場の予約があっという間に埋まる現状を見ていると、それが言い訳に過ぎないことが分かります。「65歳以上の一般の高齢者は6か月」とあるけれど、既に７か月を超えているのに接種券すら届かぬ私の接種が８カ月目以降になるのは間違いなく、掛け声倒れであることは明らかです。私の周囲では、打ちたくても打てない状況であることを憤る声もまた多い。
拙速・やり過ぎが良いと称して活動を止めることだけ熱心で、社会経済活動を如何にして正常化するかという視点を当初から欠いていたことのツケが回って来た形です。前政権が頑張って２回接種で世界に冠たるところまで追いついたのに、今では「全体で4.8%。OECD加盟38か国の中で最低」という体たらく。
「岸田政権の失策か？」とありますが、クエッションマークは要りません。安倍、菅両政権よりリベラルな岸田政権を好むメディアのせめてもの擁護でしょうか (-“-)「失策か？」って、失策そのものでしょう。メディアとしても、そろそろ「政府を批判をしていた」というアリバイが欲しくなった頃合いなのでしょうね。
1月10日、尾身会長が首相公邸で岸田首相と面会し、「高齢者への追加接種を最優先課題に」と要望をしていました（※1）。尾身会長ばかりではありません。首相動静（※2）によると、岡部信彦川崎市健康安全研究所長、国立感染症研究所の脇田隆字所長、斎藤智也感染症危機管理研究センター長も面会しています。
高齢者への追加接種が最優先課題であることくらい、言う方も言われる方も分かっていたはずです。
にもかかわらず、わざわざ祝日に面会して、しかもヘタしたら首相の顔を潰すリスクを取ってまで、医療関係機関のトップが追加接種について言及したのは、それだけ危機感を覚え、首相の尻を叩く必要を感じたからでしょう。
…で、それから1ヶ月弱経って、この体たらくですよ。追加接種は進まず、感染は拡大。これを失策と言わず何と言うのでしょう？
百歩譲って、政府が失策を犯すのはある意味やむを得ないとして、それを批判するべきメディアがまるで機能していないため、自浄作用が働きません。
もっとも、その意味では、自身が民主的な手続きによって選ばれているにもかかわらず、「民主主義の危機」だとの認識をお持ちの岸田首相も、あながち間違っていないのかもしれませんが。
※1 https://www.asahi.com/articles/ASQ1B6K1DQ1BUTFK11S.html
※2 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022011000186&g=pol
