【中国経営者が語る】経営が変われば、「象印」は世界で飛躍する
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シャープが鴻海に買収されたり、東芝の家電部門が美的集団に売却される、といったことが続いてきましたが、同じようなケースは、今後も増えていくでしょう。もっとも、ギャランツが持っている象印株は15.5%なので、買収に向けた攻防が続くでしょう。
なお、ギャランツは、象印株をドイツの投資ファンド、CLEAR STREAM BANKINGを通して保有しているので、象印側は、買い増しされていることにしばらく気づかなかったのでしょう。
ギャランツは文化大革命終息の翌年、1978年に、羽根ボウキをつくる小さな町工場として始まりました。改革開放と共に巨大化していった中国企業の1つです。
中国の家電業界は、熾烈なシェア争いがあり、売上高が4兆円を超える美的集団のような最大手家電メーカーとは、ギャランツでは正面から戦っても勝てません。開発商品の特化や国外展開が必要です。
少し前まで、日本で爆買いする中国人観光客のお土産の定番に、魔法瓶や炊飯器がありました。象印は、中国でも非常に知れ渡っているブランドです。
象印の魔法瓶や炊飯器を中国で生産して販売網に乗せれば、最大のシェアをとることもできるでしょう。
ギャランツは日本進出を慎重に進めてきており、2016年に大阪に日本法人を設立、ギャランツの研究開発センターにパナソニックの副社長経験者や技術職をスカウトしました。
ギャランツが狙いを定めているのは、象印だけではないはずです。
象印マホービン、中国系ファンドの標的に…容赦ない株主提案突きつけ、家族経営を問題視
https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_202003_post_146397/この記事だけ読むと梁恵強副会長の言い分がもっともに聞こえるので、ぜひ象印サイドの意見もお願いしたいと思います。いずれにせよ(日産などのように)お家騒動しているうちに競合他社に差をつけられてしまった…ということにならなければいいと思います。
象印と筆頭株主の中国の大手家電メーカーのギャランツが2月17日の象印の株主総会に向けて火花を散らしています。
創業家三代目の事を中国では「創三代」と言います。改革開放後に起業した起業家の孫・創三代に当たるのが、今回インタビューしたギャランツの梁恵強副会長です。ぜひご覧下さい。
追記
象印にもお願いはしましたが、今回はインタビューなどは難しそうです。申し訳ありません。象印側の主張は以下をご確認ください。
https://www.zojirushi.co.jp/corp/ir/library/pdf/disclose/20220111_2.pdf