【柯隆】中国がデジタル人民元を発行する「真の狙い」
コメント
選択しているユーザー
デジタル人民元とキャッシュレス決済の違いを知るのに非常に分かりやすい記事でした。
個人的には、ハードカレンシーが享受できるメリットの一方で、その条件として求められる経済成長に対して、"円"の持続可能性はどうなの?と感じました。
グローバル化を企業が推し進める中で、円離れが内外から強まった場合、長期的には日系企業の首を絞めることにはならないのか、気になりました。
注目のコメント
米中新冷戦に関して、「決して中国を侮る事勿れ」と思います。CBDCもそうですが、既に中国はあらゆる手段で覇権を手に入れる為に着々と動いています。
日本に居ると米国と中国(あるいはロシア)どちらかを選べと言われたら、米国を選んで当然との考えを持つ方が多いと思います。しかし、世界を見渡してみると、多くの国がそういかない状況が有ると思います。
僕が考えるその理由は2つです。①経済における中国(ロシア)への依存②反米感情です。
①に関しては、中国に人権問題が存在すると言えど、どこの国だって稼がないと生き残れない現実が有って、中国・ロシアは良いお客さん・支援者で有るという事です。ドイツは天然ガスの供給をロシアに依存していたり、中国に自動車をはじめ、様々な製品を輸出して経済成長した事実が有ります。イタリア在住の自分の肌感としても、携帯ショップでXiaomiやoppoのスマホが普通に販売していたり、パリに行った時に駅中に普通に中国語の広告が掲示してあったり、中国が幅を利かせている事を実感として感じています。アフリカに関しても、中国がインフラ整備などの支援をしているので、簡単に中国に背くという事は出来ないと思います。ルワンダに行った事が有るのですが、壁にルワンダと中国の国旗が描かれている建物を何回も見つけました。(つまり、中国が支援したという事)
②に関しては、あまりに米国一人勝ち(経済・軍事面)の国際社会に嫌悪感を抱いている国や国民が居ると言うことです。経済的には、欧州の先進国(イタリアは最たる例)をはじめ成長が鈍化している中、GAFAMをはじめ米国IT企業が自分の国の客を相手にして稼いでいるのに税金を納めていない事への怒り、あるいは嫉妬・やっかみが深層心理としてあると思います。「アイツら俺らの富を吸い上げてねえか?」と。また、やはり米国には「戦争」をするイメージが有り、それを忌避している国民や国が少なからずいます。
以上は、僕の経験に基づく主観です。昨今のウクライナ情勢も含め、米中新冷戦の緊張感が高まっていると思います。平和で自由な世界が維持される事を心から祈っている今日この頃です。中国は、北京五輪に合わせて試験運用を本格化した「デジタル人民元」は、中国や周辺国の経済にどういったインパクトがあるのでしょうか。
世界的なデジタル通貨のスタンダードの確立や、人民元の国際化に向けた取り組みのひとつだという見方もあります。
中国がデジタル人民元の導入を進める狙いについて、中国経済に詳しい東京財団政策研究所の柯隆主席研究員に話を聞きました。人民元CBDCのハードルはこの記事に書かれている通りだと思います。一方で、コロナ禍が収束すれば中国人観光客が戻ってきて、いずれ人民元CBDCを使って決済したいというニーズが出てくると思います。それを商機と捉えて、取り込める準備がしたいですね。日本円CBDCを出来上がって、外国人観光客が利用できるようになるのも良いと思います。