「ガイアの夜明け」で人気過熱、最大の危機に
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友人の会社で手作りの塩麹を家族経営で営んでいるのだけども、5、6年前までは関東でのシェアは90%を越えるものでした。そうあの塩麹ブームが到来するまでは。。。
塩麹ブーム到来後の流れ
1、小さなマーケットだったため今まで見向きもしてなかった大手食品メーカーも参入、もちろん機械生産
2、マーケットが一気に広がったので問屋や流通はメーカーにもっと作れ、作れとプレッシャーをかける
3、今まで安定のマーケットで手作りで生産していた友人の会社に問屋は多くつくれないならお宅とは取引しないと脅される
4、友人の会社は投資して機械化、増産するか今まで通りの手作りかの選択を迫られる
5、手作りで続ける決断、機械化の代わりに人の採用強化
6、職人はなかなかすぐに採用できないため、分業化し、雇った人を性急に育成、なんとか増産へ
7、やがて塩麹のまがい物もでたり、ブームも去ったりでマーケットはシュリンク
8、大手も一部のみ残り、荒らされた市場だけが残った。。
という悲劇の流れでした。
煽ったメディアが悪いとかいう話ではなく、新しい商品、サービスがブレイクし市場を作っていくのと違い既存製品が何かの化学反応で一気に「再」ブレークしたものはやがて下降するということ。
ポイントは5で友人の会社では手作りのこだわりを持ち続けた事。しかし、お祭り騒ぎの中、しかも取引先から増産のプレッシャーの中でこの判断も難しい。
今でもブーム前の売上を保っているようです。実力を大幅に上回った人気とか急成長というのは、会社にとって害になり得るという話。昔グロービスの授業で、似たようなケースがテーマで出て、目から鱗だったのを思い出す。右肩上がりのグラフだけが正義だと思ってると勘違いしますよね。