地元で赤ちゃんが産めないなんて…
NHKニュース
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より安全な周産期医療のためには集約化が必須です。
今の日本は、中小の分娩施設が散在しているので、各病院で当直やオンコールの医師を確保しなければならず、多くの病院で、限られたマンパワーで疲弊していく、という状況にあります。
集約化は医師のためではなく、むしろ妊婦さんたちのためになります。
無痛分娩が日本では普及していない、とよく言われますが、その一因は分娩施設が集約化されていないことにあります。無痛分娩をするためには麻酔管理が必要です。集約化してマンパワーが十分にあれば、安全な無痛分娩を行えるようになります。
人口が減少傾向にあり、分娩数も右肩下がりの中、どの地域でもこれまで同様の分娩体制を維持し続けていくことは現実的に無理ですし、医療的に危険です。
そんな中で、記事にある北海道の、予定日前の妊婦さんがしばらく病院の近くに滞在できるようにする、という取り組みは素晴らしいと思います。この特集見てましたけど、問題が顕在化して10年以上経つのだからもう少し産科医不足の背景を深掘りして欲しかったです。困ってる人がいる、署名集まってます、では何の解決にも繋がらない。
産科医の自己犠牲で成り立つ、今までの近くで産めるシステムが異常だった事に世間は気付くべきです。産科医は我々新生児科医の大切なパートナーで、自分は彼らとのコミュニケーションを大切にしてるので他人事ではありません。
同時に、集約化に伴い家族に生じる負担はこの北海道の様に自治体が負担しバランスを取るしかありません。感情的になっても解決しない問題と言えるでしょう。