ユーロ圏GDP、第4四半期速報は前期比+0.3%に鈍化 域内に格差
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スペインは前期比で2%増の勢いを保ちましたが、基本的に2020年のマイナス成長の酷さ(▲10.8%)の反動によるものです。
スペインの経済がパンデミック前の水準を回復するのは2023年までズレ込むと予想されており、同国はユーロ圏主要国の中でもパンデミックの悪影響を強く受けた国となります。やはりドイツの感染拡大(期の半分に相当)が響きました。しかし、前期は潜在成長率の数倍で走った訳ですから、失速しても十分なのりしろがあります。日本との大きな違いです。
昨年のGDPは、フランスが+7%ほど、イタリアが+6.5%ほど、スペインが+5%ほどだった。しかし、ドイツは+2.8%でしかなかった。ともあれ、欧州委員会は、この数字を危機対策政策の成功だと見なし、2022年のユーロ圏での成長率を4.3%と予想している。