エチオピア北部、人口の4割が「極度の食料不足」 国連が警告
コメント
注目のコメント
エチオピアは海のない内陸国です。貿易の窓口は、隣国のジブチです。
つまり、ジブチにつながる幹線道路を押さえた勢力が、貿易のほとんどを掌握できます。
今、内戦をしているのは、エチオピア政府軍側の勢力と、ティグレ人勢力側の勢力です。
ティグレ人側は、2021年11月に首都アディスアベバに迫り、ジブチにつながるルートも押さえましたが、兵站線が伸びきって撤退。現在は北部の本拠地、ティグライ地方に籠って防戦を続けています。
ティグライ地方は、エチオピア政府軍側に南への出口をふさがれ、北部も隣国のエリトリア軍にふさがれています。
エリトリア政府は、エチオピア政府のアビー・アフマド首相と2018年に和平を結んでノーベル平和賞受賞を達成した仲であり、今はティグライ地方を挟み撃ちにして、略奪を行うとともに、干上がらせようとしています。
ティグライ地方の700万人の住民に国連などが食料援助を行おうにも、エチオピア軍とエリトリア軍の飢餓作戦で包囲されているため、援助を入れることができません。