ロシア、ウクライナ侵攻能力すでに整える 最終決定はまだ=米国防長官
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もう発端は2014年なので追えてない人がいるのも仕方がないと思いますが、既にウクライナ東部は親ロシア派との内戦状態にあり、ロシアも自国民(建前上民間人だが基本休暇中の軍人+ロシアで雇った傭兵)の戦死者を多数出しています。もちろん、サイバー戦やテロ(ウクライナ軍施設での不審な爆発など)もこの8年間で繰り返し行われています。
つまり今後の焦点は正規ロシア軍をフルに活用した大規模侵攻が起こるかどうかであって、それ以外の民兵・特殊部隊による小規模攻撃・サイバー・電子などの非公式な戦闘は既に行われています。
ついでに言うとウクライナ東部のドンバス地域はこの8年間、勢力が広がったり狭まったりしつつも基本親ロシア派勢力が占領しており、ロシア軍がドンバス地域に"侵攻"しても特に大きな現状変更でも大規模な戦闘が起こる訳でもありません。西側メディアが国境地帯の紛争ではなく、キエフ侵攻やウクライナ全土占領を騒ぎ立てているのはそれを念頭においてのことです。
注目のコメント
ロシアのウクライナへの侵攻は、2014年から続いています。
ロシア軍が、クリミア半島を占領するとともに、東部のドンバス地域にもロシア軍やロシア傘下の武装勢力(コサックや
チェチェン兵など)を送り込んで、支配地域を広げています。小規模な戦闘も日常的に行われ、これまで1万人以上が死亡し、20万人以上のウクライナ人が、それまで住んでいた場所から追いやられました。
いわば、移民をどんどん送り込んで、その中に戦闘員も混ぜていて、やがてここは伝統的な自国の領土だ、と主張するようなやり方です。ウクライナ東部住民にロシア国籍のパスポートもばらまいています。
8年以上かけて準備されてきたことですが、今言われている侵攻、というのは、その総仕上げというべき段階に入るのではないか、ということです。ウクライナの西部まで実質的な支配下にいわれるのが目的であろう、と見られています。
8年以上のロシアの準備は、大変な手間とコストをかけたもので、今さらウクライナから手を引く、ということは考えにくいでしょう。政治的な分析は識者にお任せしてとりあえず軍事的な分析をしてみましょう。
通常ウクライナ国境や配備されているのは3軍集団ですが、本日現在でロシア、ウクライナ国境に集結しているロシア軍の数は10軍集団、4個軍100戦術大隊、約8個師団です。
この大部分は虎の子の機甲師団で、ロシアで最も強力な戦力を有しています。
これは全ロシア軍の役8分の1に当たる兵力であるだけでなく、戦力的には精鋭を集めた強力な部隊群です。
これだけなら単に戦力を移動させて圧力をかけているだけなのですが、この数週間でロシア軍は補給部隊や衛生部隊、更に占領地を守る為の保安部隊を国境後方に移動させています。
これは一般的にはいつでも戦争のできる臨戦体制を意味します。
今回ロシアは東部のドンパス全面だけでなく、北はベラルーシ、南はクリミア、西はトランスリストリアに広く部隊を集結しており、どこから侵攻されるか悟られない体制をとっています。
いわゆる外線作戦の構えで、これに対応するためにウクライナ軍は広く部隊を分散させて守らなければなりません。
これは優勢な軍だけが取れる必勝の構えです。
ロシアとしてはこの構を見せるだけでウクライナを圧倒でき、外交的なアドバンテージを得ることができます。
ただ伝家の宝刀は本気で抜く構を見せてこそ効果のあるもの。
ロシアのことですから、その辺は十分熟知していて、どうせ構えだけだろうと侮るわけには行きません。
7対3で衝突には至らないというのが自分の見立てですが、少なくとも軍事的にはいつ侵攻があってもおかしくないという点も十分考慮すべきです。ロシアの一般市民がどう考えているのかが興味あるなあ。
留学時代にロシア系ウクライナ人の友人がいました。彼女は国籍はウクライナだけどアイデンティティとしてはロシア人。何人と聞かれたらロシア人と答えてた。なんかの時に、ロシアに自分の出身地を占領してほしいと言ってて、当時はジョーク半分かなと思ってたけど今から思うと100%本音だったのだと思う。