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この時期の軍事作戦は冬季攻勢と言われ、日本史ではほとんど例がないですが、ヨーロッパの戦役ではしばしば行われる作戦です。
その理由は東ヨーロッパによくみられるポレシエと言われる地形によります。
日本語では沼沢地と言いますが、ウクライナーベラルーシ国境にはプリピャチ沼沢地と呼ばれる欧州最大の沼沢地があります。
沼沢地は沼地ということもあり大部分の車両が通行不能な地形ですが、唯一の例外が厳冬期で、この時期は沼沢地全体が凍りつき、走行車両であっても移動が可能となります。
一方春になれば、雪解けで一体は泥の海となり、戦車などは全く行動不能となります。
これがこの地域の典型的な地形で、第二次世界大戦などでも沼沢地を巡る戦いは、戦局に大きな影響を与えてきました。
その意味では地面が凍結する2月の攻勢は作戦上理になかっていますが、問題は雪解けまで時間がないことと、ロシアにとってはむしろこれがホームグランドであるため、当然十分対策を練っているこということです。
確かに雪解けになれば、ベラルーシからキエフを直撃するルートが泥濘により動きづらくなりますが、これはキエフ攻略が前提の話。
ロシア軍の狙いがキエフである可能性は低く、厳冬期に拘る必要がないことに十分な注意が必要です。
というのも、ポーランドは帝政ロシアとソビエト・ロシアによって統治され、ハンガリーや旧チェコスロバキアは「制限主権論」の名の下に同盟国でありながらソ連の抑圧を受けてきた。東方拡大によって加盟した国々にとっては、ロシアはたとえその同盟の枠組みの中にあったとしても、自国を脅かす存在でしかないのだ。
一方のロシアにとって最も望ましいのは、旧東側に属した中東欧諸国も含めてNATOの非加盟国であることだが、冷戦後の国力の衰退によりそれを阻止することはできなかった。資源エネルギーをテコとしてある程度の国力を回復した今、少なくとも旧ソ連圏(とりわけNATO加盟希望国ウクライナとジョージア)へのNATO拡大は絶対に認めないという断固たる決意が滲み出ている。
外交的には、NATO側が加盟希望国であるウクライナとジョージアの加盟を認めず、ロシアも集団安全保障条約機構(CSTO)に両国を組み込まないことで緩衝地帯化を図ることが落としどころとなるはずである。NATO加盟国であってもドイツのようにロシアにエネルギー依存を強めている国があることを考えると、戦争という手段は混乱しかもたらさない。
対露宥和政策と批判されても、ヨーロッパ全体の安定と経済的混乱を避けるためにはウクライナの緩衝地帯化はやむを得ないように思う。