三行合併から3年。なぜ東京きらぼしFGは新しい銀行をつくったのか
コメント
注目のコメント
UI銀行さんの誕生で、「デジタルバンク」というカテゴリーの仲間が増えて嬉しいですね。
みんなの銀行もスタート当初は「地銀初のネット専業銀行」と報道・表現されてきたので、「地銀初」でも「ネット専業」でもない「デジタルバンク」なんです!と地道にアピール&普及活動してきた甲斐がありました。
では、「デジタルバンク」とは何か?
まだまだ新しいカテゴリーなので、これが正式な定義というものはありませんが、UI銀行さんの記事にもあるように、既存の商品・サービスや業務プロセス、そしてそれらを動かすシステムなどの制約に捉われず、デジタルを起点として(ゼロベースで)設計された新しい銀行という解釈は一つの答えだと思います。
既存の銀行(ネット銀行含む)も、インターネットやアプリを通じて「銀行のデジタル化」を進めていますが、デジタルバンクは「デジタルで銀行を創る」とどうなるか?に軸があるということです。
勿論、顧客ターゲットやマーケティング戦略などは銀行によって異なるので、ユーザーの皆さんにとっての提供価値(見え方)はユニークなものになるはず。
デジタルバンクの今後に注目です!東京の地銀三行が合併して2018年に誕生したきらぼし銀行、その母体である東京きらぼしFGがデジタルバンク「UI銀行」を開業しました。
国内ではふくおかFGに続く2例目のデジタルバンクですが、きらぼし銀行のリテール戦略やシステムの設計から独自性が見えてきます。重厚長大な銀行のシステムや対人サービスのよいところを残しつつ、多様なサービスやプラットフォーム接続するための出島のようなイメージを持ちました。
DXが進まない理由の多くは既存システムとの接続や突合。まずは早く小さく独立したプラットフォームをつくり、社内外のサービスやプラットフォームとつなぎ合わせていくというのは実行しやすく今っぽいやり方だと思いました。これからどんなふうに拡張していくのか楽しみです。